「この映画は体感するしかない」マッドマックス 怒りのデス・ロード 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
この映画は体感するしかない
何故なら映像・音響・マシーン、人物造形、砂漠と青い空。
それは、見ることに特化していて、語ることは無意味で、
体験することにこそ意味がある。
とは言っても映画レビューなので、駄文を書かないわけには、
ならないのです。
良い映画の条件。
1、どのシーンからみても面白い。
2、何回みても面白い。
3、途中みても、途中で辞めても問題ない。
4、思い出すと眼下に浮かぶ数々のシーン。
とは言え、
イモータージョー。
トムハーディの猿ぐつわと輸血パック設定。
イモータージョーの作った女性像。
美しい女は《子を産むための孕み女。》
美しくない太った乳を出すだけの女(搾乳されて乳を搾取される)
《孕み女&搾乳女》
この設定だけでも、セクハラ、モラハラ、パワハラ、
怒り心頭であるが、この映画では誰も文句を言わない。
何故だ!!
それはフュリオサ、
シャーリーズ・セロン扮するフュリオサが
そんな言葉を爆殺する無敵のアイコンだから!!
この映画はアトラクション・ムービー的に
ライド感を楽しむことにも特化している。
巨大なタンクローリー。
奇怪なフォルムのマシーンたち。
追って来るバイクの戦隊。
フュリオサは生まれ故郷《緑の国》に
幸せがあると信じているが、とんでもない。
《緑の国》はとっくの昔に失われていて、
やなりイモータージョーの砦へと戻らざる得ない。
二代目マックス(トム・ハーディー)とフュリオサ(シャーリーズ・セロン)
のアイコンタクトは思ったよりずっと多かった。
切ない目でマックス見つめるフュリオサ。
去って行くマックス。
新作のマッドマックスはフュリオサの若き日。
アニャ・テイラー=ジョイの若きフュリオサが
どんな世界観を見せてくれるのか?
共感とコメントありがとうございます。
琥珀糖さんのレビューがホント共感でしかなかったです。
「それよそれ」と頷きながら読ませて頂きました。
とても素晴らしいレビューです。
まさに体感ですね。
こんにちわ~
私も先程配信で観たんですが面白かったです!2015年より前の作品は観た記憶はあるんですがストーリーは全く覚えてなくて(笑)
明後日楽しみですね!
冒頭の2行で、この映画の本質を見事に言い切った、素晴らしいレビューだと思います!
そしてその後、ホントですね。セクハラをここまで振り切って描くと、俺なんか気づかなくなってしまう(まだ心から基本的人権を理解してないんだなあ、と痛感。反省)
その振り切りがフュリオサを凛々しく際立たせて傑作となっているのですね。