「家臣の使い捨て」蠢動 しゅんどう odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
家臣の使い捨て
クリックして本文を読む
因幡藩(鳥取)に幕府から派遣された剣術指南役松宮は実は藩政を探る密偵、幕府は多摩川治水助成金を全国の大名から募る為、出し渋る藩を取り締まる為つかわしたらしい。家老は因幡藩の貯えを隠蔽するために松宮暗殺、下手人を父の切腹に絡み幕府に恨みを持つ息子の香川廣樹に仕立ててこれまた抹殺、藩を守るためとはいえ非道な行い・・。見せ場は雪の鳥取砂丘でのチャンバラシーンでしょう。
原案・脚本・監督の三上康雄が24歳の時に撮ったフィルムのリメイク、自主製作の為、会社を売却、妻にも先立たれながら撮ったという渾身の時代劇だが、同様に幕政に悩む貧乏藩の映画、「超高速! 参勤交代」や「引っ越し大名」に比べると娯楽性は皆無、武士の世界の非常さ、愚かさを描いただけに思われて残念・・。
コメントする