劇場公開日 2013年10月19日

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「時代劇ファンは、どこに行けば良いのでしょうか?」蠢動 しゅんどう 白髪のおっちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5時代劇ファンは、どこに行けば良いのでしょうか?

2013年10月20日
PCから投稿

笑える

単純

長年監督を夢見て、実業界から身を投じた監督の心意気には敬意を表します。
が、長年温め修正・加筆したと思われる本作品の映画としての価値がどこにあるのか判りません。監督のこれからの作品の為に何時もと違う批評を書かせていただきます。
殺陣シーンを敢えて足場の悪い環境に設定したのは、役者のレベルを消そうとしたとしか思えず、必然性がありません。前半にある暗殺剣シーンは、後半の起点となるべき場面で力量が見えてしまい、後半は観なくても判るのは観ている方がつらい。
ですがクライマックスシーンは、想像以上に陳腐であり、暗殺剣のシーンが、この監督のMAXだと判り愕然として終了します。
静のシーンは、観客に知らしめる事も出来ず、全て台詞での説明に終始します、また挿入するタイミングも悪く、そこに入れる必要があるのか理解出来ません。
制作費が無いのは理解しますが、語らずとも観客に語る作品を制作するデンマークのニコラス監督の監督初期の作品を観るに全て監督の力量の差であり、金の差ではありません。
変に目で語るシーンを入れていますが、違和感があり失笑です。
キャスト唯一平岳大ががんばっていますが、如何せん選択された映像角度・背景・範囲・照度が合わず、浮いてしまっています。
なぜそこで、力むシーンがいるのか、私には理解出来ません。
時代劇のこだわりがどのシーンにあるのか理解出来ません。
昔の「化け猫シリーズ」の殺陣シーンの方がまだましで、昔の正統派時代劇を、本作品と比較するのはお門違いです。

白髪のおっちゃん