「溺れる少年と大人」危険なプロット yumintrolletさんの映画レビュー(感想・評価)
溺れる少年と大人
理由も目的もはっきりしないまま、クロードはラファ家族にとり入り、内部から少しずつ亀裂を生ませていく。年老いた失敗者のジェルマン先生もそんなクロードの文才に惹かれ、自ら彼の異常な好奇心の餌食になって、小説を完成させようとする。クロードは危険な匂いを拒めずジェルマンはクロードの魅力を拒めなかった。彼らは現実がのしかかる直前まで、恍惚に楽しんでいた。最後の最後、全てを失うことになるのは、そんな二人である。だけど危険な遊びは、やめられない。
コメントする