「天使が通りかかったのでは?」私が愛した大統領 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
天使が通りかかったのでは?
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映画「私が愛した大統領」(ロジャー・ミッシェル監督)から。
主人公デイジーとフランクリン・ルーズベルト大統領には
申し訳ないが、今回は英国王ジョージ6世夫妻が
アメリカを訪問し、ルーズベルト邸での食事中のハプニング。
借り物だった24枚のスープ皿が、何かの拍子に崩れ、
けたたましい音とともに割れた。
英国王を迎えての晩餐会、誰かが叱られる場面と思いきや、
吃音で知られる、英国王ジョージ6世が呟く。
「私が思うに・・」と前置きをしたと思ったら、
「天使が通りかかったのでは? ドジな天使が・・」と。
これには、いつも兄と比較し彼をバカにしていた王妃も
「お見事」とそっと囁いて、喜んだ。
さらに続いたハプニングにも「天使2号だ」と笑い、
その場の雰囲気を大切にしているのがわかった。
こういった冗句がさらっと出るあたり、さすが「国王」と
拍手をしないではいられなかった。
また「ピクニックの食事に、ホットドッグを出す意図を」
知りたがっていた妻に、大統領からの答えを伝えた台詞。
「どう答えたと?、答えるのもバカらしいとさ。
『ピクニックしか出番がない食べ物だ』と。他の意味はない、
それだけだ」が、洒落ている。
アメリカの全土に伝える力を持っているマスコミの前で、
英国王が「ホットドック」をかぶりつくシーンを見せることの
大切さを、大統領との二人だけの会話で教わったと思う。
英国王もアメリカ大統領も役者だなぁ、と感じるシーンである。
P.S.
今の時代でも、大統領の不倫暴露ネタは歓迎できないなぁ。
別に、知りたくもない情報である気がするから。
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