劇場公開日 2013年9月13日

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「焦点がボケて、中途半端な内容。」私が愛した大統領 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0焦点がボケて、中途半端な内容。

2013年9月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

アメリカ政治史上、唯一大統領4選を果たしたフランクリン・デラノ・ルーズベルト(FDR)。彼=FDRが“強い”女性に囲まれていた事も有名な話ですが、その“強い”女性に囲まれたFDRが、数少ない心許せる相手だったのが、従兄弟でもあったマーガレット・サックリー。この作品は、そのマーガレット・サックリーの日記やメモ・手紙を下に、マーガレット・サックリーとFDRの関係を描いた作品。時期的には、1939年5月~6月の英国王ジョージ6世北米訪問を描いている。

う~ん。評価に困りますねぇ。駄作とまでは言いませんが、それ程、評価できるわけでもないです。ジョージ6世の北米訪問は、当時のアメリカの厭戦気分を和らげる必要があった非常に重要な訪問だったので、それだけでも、映画になりそうな内容なんですが、それを、デイジーと言う人物の目で描いているために、FDRとデイジー(及び、その他の女性)との不倫の話なのか、世界政治的に難しい駆け引きを描いた話なのか、焦点がボケてしまっています。FDRとデイジーの人目を憚る関係の話しなら、そこに集中すればいいのに。

FDRが、ポリオで下半身が麻痺していて歩くことが出来なかったというのも、今では非常に有名な話。この映画では、しっかりとその辺りの事も描かれています。マスコミは、FDRが準備できるまで写真を撮ったりすることがなく、殆どのアメリカ国民は、FDRが下半身麻痺だったということを知らなかったと言うのは、非常に驚きます。まだ皆が大人だった時代と言う事ですよねぇ。当時はテレビが無かったから、そういう事が可能だったとも言いますが、『人の口には戸は立てられぬ』と言う言葉もあるんですが、その時は、その事については、人の口に戸が立っていたんですね

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勝手な評論家