「わたしはわたしとして。」わたしはロランス ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
わたしはわたしとして。
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弱冠23歳の若さでこんな作品を撮ってしまう若手女性監督とは
一体どんな半生を歩んできた人なんだろうか?と思ってしまう。
大長編といえる168分の作品を(SFじゃないしね)描き切っている。
その映像美、男女の感情癖の巧妙な駆け引きの鋭さに感嘆。
自分の彼氏が実は性同一性障害を抱えていた、それを告白され、
じゃあ明日から女性になるからもう別れましょうね~とは簡単に
ふっきれないカップルのお話。そうなりながらも付き合いを続け、
葛藤と苛立ちを繰り返す二人。私的にこんな中途で性転換して
スパッと変わり身できる主人公が不思議でならなかったのだが、
(だって彼女とは性行為も普通にしていたんだからさ)これはバイ、
ってことか?とは思うが、如何せん、それを応援しちゃった彼女。
辛い目に遭うのはもう目に見えていたことなのだ。
10年に渡って別れと逢瀬を繰り返す二人だが、肝心の生活面では
すれ違って行く。ラストの二人の選択には胸が痛くなった。
彼らがやがてシニア世代になった頃を、ぜひ見てみたいと思う。
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