「白い少女が赤く染まる」イノセント・ガーデン 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
白い少女が赤く染まる
毎年誕生日に広大な庭の何処かにプレゼントを隠してくれる最愛の父を18歳の誕生日に亡くしたインディア。母と参列した葬儀で消息不明となっていた叔父が現れ、一緒に暮らし始めるが、不可解な出来事が起こり…。
韓国の鬼才、パク・チャヌクのハリウッド進出作。
ヒッチコックの「疑惑の影」のような叔父は何者か?…というミステリーでもあるが、少女の内面に迫った異色作でもある。
父を失った悲しみ、叔父への淡い想い、不安、葛藤、心の闇…。
それらを美しい映像で描き、官能の匂いが漂う。
ミア・ワシコウスカを見る為の映画。
その白く透き通った美貌に魅せられる。
冒頭、印象的だった美しい赤い花。
ラストで分かる花が赤い理由。
無垢だった少女の象徴。
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