劇場公開日 2013年7月20日

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クロワッサンで朝食をのレビュー・感想・評価

全24件中、1~20件目を表示

3.0初老の女性二人の邂逅が温かい

2023年5月15日
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自分の殻に長く閉じ籠って来たのですね、フリーダ(ジャンヌ・モロー)は。おそらくは彼女自身も移民としてフランスに来た。
当初は同じエストニア人同士の繋がりを大切にして異国(異郷)での孤独を埋めようと頑張ってはみたものの、彼女の場合は埋めきれなかった。
その後の長い間のその冷えきった彼女の心を少しずつ溶かしたのは、アンヌ(ライネ・マギ)だったと言うことでしょう。
しかし、フリーダはアンヌに、自分の心を溶かすことを期待した…と解釈したら、それは穿ち過ぎというものでしょうか。

朝食が気に入らなければ、黙って食べなければ良いだけのこと。クロワッサンが気に入らなければ、それも黙って手をつけなければ良いだけのこと。
それを「ああしろ」「こうしろ」とイチャモンをつけるのは、要するに「ああしてほしい」「こうしてほしい」と懇願しているようなものとは言えないでしょうか。(懇願という表現は、些か過ぎるかも知れませんけれども)。
少なくとも、自分の心を溶かしてくれる期待があったことは、間違いがなかったかと思います。評論子は。
そして、アンヌの方も、それに応えることができた。
見終わったときの本作の「温かさ」は、そこから滲み出て来ていることにも間違いはなさそうです。

邦題の付け方こそ、観客の関心を惹こうとする意図満々ですが(失礼!)、作品の塩梅それ自体は、悪くはなかったかと思います。評論子は。

(追記)
作品の本題には関わらないのですが…。
家政婦アンネ役のライネ・マギの脚線美には惚れ惚れしました。
出演当時は彼女は54歳。初老といったところ(失礼!)だと思うのですが、キャリーを引いて歩く彼女の姿が美しかったのが、評論子には、ずっと記憶に残りそうです。

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talkie

4.0原題は仏語で「パリのエストニア人」。 邦題は「ティファニーで朝食を...

2020年7月6日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

原題は仏語で「パリのエストニア人」。
邦題は「ティファニーで朝食を」をもじった?
明らかにシニア狙いの映画、という感じで抵抗がありましたが、
わりと良かったです。
エストニアという国の知識がゼロだったので思わず調べることに。
対岸はフィンランドだったんですね。
どうりで冒頭シーン、雪深かったはずです。
でもIT立国で大変豊かとありましたが、アンヌの部屋で使っていたのは
まだカセットテープでした。
ヨーロッパが地続きだから国をまたいでの出稼ぎがさほどの決意?でなく
成り立つのでしょうか。
フリーダの影響でかコートをバーバリーに変えて、ハイヒールにしただけで
あんなに垢抜けるなんて上手い演出でした。
フリーダ役のジャンヌ・モロー、体型がしっかり出てしまったシーンを撮らせても
物ともせず、男性あしらいの上手い演技なんか堂にいっていました。
故郷を捨てて異国に住う女の意地は、時に傍から見て非常識にとられても
ある種の美意識があり、らしい感じが面白かったです。
ラストの選択など、もう常識に囚われる必要のない年齢だからこそなのでしょうか。
口コミでヒットした理由がわかる作品でした。

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Bird

1.0月の光。

2020年5月15日
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傲慢にならず素直に生きないと…と。
衣食住不自由なくても。孤独だと、意味がない。
一緒に、笑って泣いて話せる相手が居ることが、一番の高価なもの。

今は、太陽の光の物語が見たかったから、
月に浸りたくなったら、またこの物語に会いに来ます。

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pooca

1.0洒落たタイトルに騙された

2020年1月5日
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鑑賞方法:VOD

洒落たタイトルにまんまと騙された、原題はUne Estonienne a Paris「パリのエストニア人」。
エストニア人とことわるのだからパリの移民の中でも変わり者なのだろう、気質は日本人に似て控えめで人見知りと把瑠都(相撲)さんが言っていた。それにしてもフリーダ(ジャンヌ・モロー)の歪んだ性格描写は極端だろう、ジャンヌ・モローはもともと愛嬌には欠けるし芝居が上手いので嫌な年寄感が倍増する。老いと孤独がテーマのようなシリアスな話を淡々とした映像で繋いでゆくので観ていて辛くなる。人間を描くにしても小津安二郎ほどの深みは無く苦手な作品だった。

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odeonza

3.5とても地味な展開

2019年11月19日
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鑑賞方法:VOD

とても地味な展開。しかし、まあ見れてしまう。
こういう人間関係はあり得るだろうし、なんとも日常的。

で、結局なにがこの映画の中で起こったか。見終わってよくよく考えてみると、なにも起きていないに等しいという。パリで家政婦をやる、結末もそこから動いていない。その中で付いたり離れたりの人間模様があるっていう。

個人的には、パリ到着してすぐ、夜にフラフラと町に出てみる、あの感じが共感してしまった。どうでもいいシーンだが、なんかわかるな、と。旅先とか、或いは引っ越ししたてとか、なんかやってしまう。ただのコンビニが妙に新鮮に感じたり。

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okaoka0820

3.5様々な意味での孤独感がひしひしと伝わってきた。これが自立した生き方...

2019年7月17日
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鑑賞方法:VOD

様々な意味での孤独感がひしひしと伝わってきた。これが自立した生き方の最終章なのだろう。プライドを持って生きるフリーダの姿勢はジャンヌ・モロー本人と重なって見えてくる。最初と比べて垢抜けていくアンヌだがそこはちょっと不自然だった。

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tsumumiki

1.0フランス映画らしい…とも言い難い

2019年4月10日
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鑑賞方法:VOD
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yupppiii

3.5主人公の若い頃に憧れた街に対しての想いに物凄く共感した。 憧れは年...

2019年3月1日
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鑑賞方法:VOD

主人公の若い頃に憧れた街に対しての想いに物凄く共感した。
憧れは年齢じゃないの。
行ってみないとわからない経験。

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likkleyuko

2.5もうひとつ

2016年7月22日
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鑑賞方法:DVD/BD

背景自体はよかったけれど、ストーリーの展開が微妙だった。

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なつこ

2.0ジャンヌ・モローの存在感が半端ない映画

2016年3月20日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

難しい

寝られる

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tsutaya100yen

3.0クロワッサン

2016年2月12日
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鑑賞方法:DVD/BD

あー!
なんだか聴き取りやすい言葉で話してたのですごくありがたかった。気がする。。。

2回目の鑑賞で、フランス語の聴き取りのために
見たので内容の感想はなんとも言えない。

頑固なマダム。そして家政婦
で!あのステファンという男

感動や共感には少し欠ける映画なのかなとも思う。
ただここに登場する人たちの変化を見ていただけのような気もする。感情の変化などをあからさまに映像の中に取り込んでくるというか、ほのめかしているように見えた。あからさまというか、すごく分かりやすい気がした。

アンヌは不幸で弱々しい女の人が現れていて、マダムには強さが感じられた。配役はぴったりなのかなと思う。

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のこっと

0.5暗いしストーリーに一貫性が無いし、最後まで見るのが苦痛だった。

2015年6月4日
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暗いしストーリーに一貫性が無いし、最後まで見るのが苦痛だった。

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ゆん

1.5アンヌの脚。

2015年1月20日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

映像も音楽(無音)の使い方も良くあるフランス映画かな。
アンヌのスカートが短くて、脚がなまめかしくて、
年齢的に少し無理があるのが、逆にまた色っぽい。

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tricolore8

4.0哀しい生き物

2015年1月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

あらら、いじっちゃったのね~なんて言って、芸能人の整形推論をするのは、バターが高いとか、子供の塾の話よりも面白い話題になりつつあって。「ありのまま老いることが一番美しいだろう」という最も呑気な結論に達して終わるのが常なんですが。

己の美しさに誇りを持ち、それが武器であることに気付いた人にとって、衰えと喪失がセットになって人生をたたきつけてしまう。

そりゃー恐ろしいんだろーなー。
私は美しさと無縁の世界で生きてきたので、理解の範囲を超えているけど、若さや富、名声なんて言うのもその勢いに衰えが見えたとき失うものも増えるんでしょうね。

しかしながら、自身もその恐怖を乗り越えたんであろうジャンヌモローさんの演技は、より魅力的に映って、やっぱり「ありのままを受け入れるのが美しい」という結論に達する。

ありのままを受け入れるのに必要なのは
自信?
自尊心?
友人?
恋人?
富?

これは永遠の課題なんですね、きっと。

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うたひめ

3.0香水の匂いがプンプン、何種類も混ぜるのは悪趣味よ

2014年12月12日
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鑑賞方法:DVD/BD

知的

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shimo

2.5若すぎた

2014年10月19日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

もっと華やかで煌びやかな憧れのパリ!って感じの映画かと思っていた。
だってジャンヌモローでこんな邦題だよ?

はっきりいって裏切られた。
内容は・・・

え?どこで心通わせたの??

全体像としても理解がちょっとできなかったかな?
もしかしたら仕事をリタイアしたくらいの年齢の方に向けた映画かな?

それにしてもジャンヌ・モローは凄いですね。

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りきまる

3.5寄り添う孤独

2014年7月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

幸せ

結婚と離婚、子育て、そして長患いの母親を看送って、抜け殻のようになっていたアンヌに紹介されたのは、憧れの地パリでエストニア人の年配女性の世話をする仕事。
彼女の雇い主となるフリーダは、年上の夫が亡くなった後も数々の恋愛遍歴を重ねてきた女性。
家族に人生を捧げてきたアンヌ、片や奔放で自由な言動で敵を作りやすいフリーダは友人もなく孤独な一人暮らし。彼女を気遣うのはアンヌに仕事を依頼したのもかつての年下の恋人ステファンくらい。
故郷は同じエストニアでも二人の生きてきた人生は対照的だ。
そんな二人が出会い、そこにどんな科学反応が起きるのか?
フリーダにとってアンヌは捨てたはずの、でも忘れることは出来ない故郷の象徴だし、アンヌにとってフリーダは夢見たパリで華やかに生きてきた女性。
二人はお互いにとって、あったかもしれないもうひとつの人生なのだ。

若い頃から、数々の作品でファム・ファタールを演じてきたジャンヌ・モローは、老いても尚年下の元愛人に嫉妬するフリーダという役に説得力を与えているし、ライネ・マギも憧れの街でどんどん若返り生き生きとしていくアンヌを体現。

二人に、人は一人では生きていけないということを改めて教えられた。

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arakazu

3.5ジャンヌ、なお盛ん。

2013年11月10日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

幸せ

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ハチコ

3.5憧れのパリへ来てみたけれど

2013年10月16日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

邦題の「クロワッサンで朝食を」から漂うどこか優雅ぽさというか、パリやらジャンヌ・モロー出演といったイメージからも想起させるのは、小粋でお洒落なフランス映画。
けど、その向きで鑑賞するとちょいと肩透かし食うというか。
何だか色彩はそこまで鮮やかではなく、少しザラついた画作り。殆ど笑わずやたら陰のある表情の主人公。
あ、これはポップな映画じゃないなと。実際に中盤以降からは見方を変えました。そこそこ辛辣な映画だなと気付いて。

何て言うか、所謂『ドライビング Miss デイジー』や『最強のふたり』辺りの、「本来なら出逢う筈のなかった二人」の友情ストーリーに行くのかと思いきや、少し展開はそこから違う方角に舵を切りますしね。
二人が心を通わせる切っ掛けとなった描写が皆無なんですよね。何となく仲良くなって何となく喧嘩の山場を迎えるみたいな。
でもそれは友情じゃない。
三角関係未満の、なんというかちょいと歪な家族の物語に向かっていくというか。
会話の内容なんて「誰それと寝た」「主人と愛人」みたいなセックス絡みでドロドロとしてるのに、進んでく展開はサラサラしてるみたいな。

ま確かにハッピーエンドなんでしょうけども。
考えれば考えるほど、主要登場人物の関係性が歪です。
これが小粋なんでしょうか。

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ロロ・トマシ

3.0老いること=魅力の低下?

2013年10月3日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

初めて映画館で立ち見!
水曜日のサービスデーということもあるのでしょうが、びっくりしました。
通路に座って見ました。間違いなく思い出の映画になるでしょう。

だけど、映画自体は、すごい静かな映画。

老いの悲しみというか、
若かった頃とは違う自分をどう受け入れるか、という映画でしょうか。

それとも過去への郷愁?
かつていた場所へ戻りたい自分との決別?
故郷に帰りたいような、それともこのままでいいような
そんな曖昧な気持ちが満ち溢れているような映画。

それでも朝は来て、自分の朝食はクロワッサンと紅茶に決まっていて、それを食べて、
それでも朝は来てしまって、お腹は空いてしまう日々を過ごさねばなりません。

日々の暮らしは静かに進む。

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いずる