劇場公開日 2013年11月1日

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「早く『TRICK』が見たい!~解毒じゃ」劇場版 SPEC 結(クローズ) 漸(ゼン)ノ篇 流山の小地蔵さんの映画レビュー(感想・評価)

1.0早く『TRICK』が見たい!~解毒じゃ

2013年12月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

単純

寝られる

↑どうしてこんな作品にお軽を払ったのかと泣けてきました。『永遠の0』といい勝負です(T^T)

 堤幸彦監督でありながら、シュールで無意味なアクションが多すぎて、観賞することが耐えられませんでした。どうして場末のナンセンス劇団を模倣したギャグを飛ばすのでしょうか。ギャグでも可笑しかったら許せます。同じ堤監督の『TRICK トリック -劇場版- ラストステージ』では、最終回にふさわしく主人公の山田奈緒子(仲間由紀恵)をシリーズ最多で「貧乳」とこき下ろすところは、許せるのです。
 ところが本作のは笑えないシーンばかり。相棒の瀬文焚流の骨折した足を、当麻紗綾が包帯をむしってかきむしろうとするなど、サド過ぎます。

 しかも本作は、前編・後編に別れていて、全部見るのに倍の料金がかかってしまいます。これは本当にお金の無駄ですね。
 前作でもレビューで酷評が並んでいたので、見なかったのですが、今回時間の関係とポイントが8本分もたまっていたので、たまたま見てしまいました。

 テーマは、超能力を持つスペックホルダーと彼らを根こそぎ抹殺しようとする謎の集団との闘い。近似するテーマの『HEROES/ヒーローズ』のファンだったので、余計に感じるのですが、超能力を扱ってても、あんなにシュールに盛り上げなくて充分にヒューマンドラマとして、本格的なドラマが作れるはずなんです。特に堤監督なら十二分に可能なはずです。

 というわけで来年公開の『TRICK』に期待しています。

流山の小地蔵