劇場公開日 2013年8月10日

「荒削りだけど愛おしい要素満載でした」江ノ島プリズム スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5荒削りだけど愛おしい要素満載でした

2015年12月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

真面目にタイムトラベル物として見てしまえば結構粗も多くて突っ込みどころ満載でしたけど、まあ青春ファンタジー物として見る分にはこの切なさ、爽やかさ、悪くない作品だったと思いましたよ。
今は亡き親友・朔の運命を変えようと過去の世界を奔走する主人公・修太の姿には、思わず感情移入させられました。
完成度は決して高くない作品でしたが、逆にこの荒削りな感じがいかにも青春って感じがして、泣くまでには至りませんでしたがグッと来るものがありました。

仲の良い幼馴染の三角関係的な構図も、ベタだけど普遍的なツボ要素でしたね。
タイムトラベルにこの構図に、考えてみれば本当に万人に愛されるベタ要素満載な映画だったなぁ(笑)
まあだからこそ少々荒削りでも、何だかんだで見入ってしまったんだとは思いますが。
しかもこの構図でドロドロする要素なしと、三人とも人が良くてイケメン&美女で、本当に好感持てすぎです!

そこに未来穂香が演じたタイムプリズナーと呼ばれる時に囚われた少女の話を加えたのも、最初は何となく話の流れが止まって失敗だったかな?と思ったのですが、終わってみればいいスパイスになっていましたね。
修太が彼女の為にしてあげた行為には、ジーンと来ました!

過去を変えたらどうなるのか、このジャンルらしい結末が待っていましたが、この切なさも青春映画らしくて何か良かったですねぇ。
後半むちゃくちゃなタイムパラドックス状態になったのは大いなる突っ込み要素でしたが、そこを差し引いてもまずまず見応えはあったんじゃないかなと。
今となっては人気者の福士蒼汰、野村周平、本田翼と言った豪華な3人のキャストが、まだブレークしかけの頃で初々しい演技だったのも、何気に印象深かったです。
本田翼は喋らなければ本当に極上のいい女なんだよなぁ(笑)

スペランカー