「雨の日の新宿御苑の若い男女二人」言の葉の庭 akkie246さんの映画レビュー(感想・評価)
雨の日の新宿御苑の若い男女二人
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2回目。新海誠による2013年の、45分の短編。絵柄は繊細かつリアルで、ストーリーも謎めいている。しかし、とてもシンプルなお話だ。高校一年の梅雨から冬にかけての半年間。
15歳の高校一年生のイケメンの男の子が主人公。
都内に住む20代後半の物憂げな女と、高校一年の男子が新宿の森の中の公園で雨の日に出会う。入場料は500円、アルコールの持ち込みは禁止になっている。アルコール禁止の場所で仕事に行かずビール飲んでるんだから法令遵守の公務員であれば、かなりやばい状況ではあるが、そういうやばい女と不登校寸前の15歳の男の子。
男の子は母子家庭の次男で、兄が女と同棲を始め家を出て行き、母も恋に忙しくて子にかまわず。弟は靴職人になりたくて自分で靴を勉強し、作り始めている。専門学校に進む道を考えて、バイトも始めた。
女の方は、少し心を病んでいるせいか、味覚障害になっている。仕事にも行けてないようだ。何ヶ月かの間に、彼女がふんぎりをつけて、仕事を辞めるまでの期間の物語。
なんてことない話だ。しかし、お互いにその存在を必要としていたことが明らかになって映画は終結する。
「君の名は」のような、大きなウソもなく、話もかなり小さなものだが、風景描写など素晴らしい。
天気の子が気になる。
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