劇場公開日 2013年9月21日

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「ゾンビが主人公?!」ウォーム・ボディーズ 新米エヴァンゲリストさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 ゾンビが主人公?!

2025年9月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

どのジャンルに入れていいか悩む映画。
コメディの範疇なんだろうけど、
ソンビ映画としての基本(?)も
押さえてあるので、
一部の人にとっては苦手であろうシーンも、
ちゃんと、描いている。

思いついたのは、
寓話的ゾンビ物語(映画)。

背景は、たぶん現代で、
何らかの原因でゾンビ化した人と、生き残った人がいる世界のお話。

面白いのは、ゾンビになってしまった青年が主人公だということ。

ソンビな彼は、うまく話せない。
それこそ「う〜」とか「あ〜」しか言えない。
ただ、ナレーションで心の声が流れて、
それが面白い。

一応親友(ゾンビの)もいる。

仲間(?)に向かって、
『それ気持ち悪い』って言ったり(思ったり)する。
なんで人を襲うか?
なんである程度、人数を揃えて集団行動するのか?
仲間にも種類があるなどなど
いままで誰も語らなかった、
ゾンビ側の心象風景を、主人公の青年ゾンビが語るのだ。

対する人間側の描き方は、
普通のゾンビパニックそのもの。

妙に面白いゾンビ側と
純粋に恐怖感じている人間側の対比が
なんともシュール。

予告編にもあるように、
その青年ゾンビが、ヒロインと出会って、
何かが起こるわけだ。

そこを接点に物語が展開していく。

他にもあるのかもしれないけれど、
少なくとも僕は、この手の映画で
こんなエンディングはお目にかかったことがない。
ひょっとしたら、この作品は
エポックメイキングな作品として
後々語られるものになるような気がしている。
(ならないかもしれないけれど)

こういう出会いがあるから映画は楽しい。

新米エヴァンゲリスト
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