劇場公開日 2013年9月21日

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「ゾンビ映画の体裁をまとった爽やかでキュートなラブストーリー」ウォーム・ボディーズ よねさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ゾンビ映画の体裁をまとった爽やかでキュートなラブストーリー

2018年5月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

謎のウィルスで人類の大半がゾンビ化した世界。生き残った人々は街の周りに高い壁を築いて生活している。微かに人間だった頃の記憶が残っている青年ゾンビRはある日壁の外に食糧調達にきた人間たちの1人、ジュリーに一目惚れ、仲間とはぐれたジュリーを匿う。ジュリーのために人肉食をやめ甲斐甲斐しく振る舞うRにジュリーは次第に心開くようになるが、自分の街に帰りたい気持ちが抑えられず・・・。

普通のゾンビと、骨と皮だけの凶暴なボーンズと呼ばれるゾンビの2種類がいるという一風変わった設定はあるものの、ゾンビ映画のお約束とラブコメ要素を融合した青春ドラマで、思春期のワビサビをゾンビ映画のフォーマットで見事に表現。僅かに人間の記憶を残すR君が意味も解らないままアナログレコードを蒐集しているというレトロな趣味を持っている等の設定も相俟って実に愛らしいドラマになっています。

よね