エンド・オブ・ホワイトハウスのレビュー・感想・評価
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もう一つの『ホワイトハウス・ダウン』も気になります。
ホワイトハウスが陥落するとはね・・・。なんとも衝撃的な物語ですが、かの某国の事を考えると、強ち荒唐無稽とも言えないかもしれません。
冒頭出てくるガンシップはAC-130。USAFのロゴ入りで有ることは、映像で映し出されていますが、これって、内通者が居てハイジャックあるいは盗み出されたという事なんでしょうね。元シークレットサービスを裏切り者に仕立てあげてしまうほどなので、それは簡単なのかな。また、元シークレットサービスが仲間内にいれば、ホワイトハウスの構造も熟知しているでしょうから、簡単に制圧できるという設定なのでしょう。
ただ、所々突っ込みどころが。バニングですが18ヶ月前の出来事で、大統領警護隊から退いているはずなのに、何故に未だにホワイトハウスのシステムにログインできる情報が残っているのはおもいっきりセキュリティホールですし、隠し扉のパスワードが18ヶ月も変わっていないのも問題。それと、昔はシークレットサービスは財務省の管轄下だったけど、9.11以降、国土安全保障省に移管されています。それなのに、未だに財務省の管轄下の様に描かれているのは?あと、外国要人の警護隊とはいえ、ホワイトハウス内に火器を持ち込ませる事は無いのでは?まぁ、そんな事を言っていたら、話しにならないのでスルーですけどね。
そう言えば、以前アメリカが危機に陥る話を描いた映画『エアフォース・ワン』が作られたのは、民主党のクリントン政権でした。そして今回は、やっぱり民主党のオバマ政権。民主党政権の時に、この手の作品が作られるというのは、偶然なんですかね?
それと、この夏には、同様のテーマを描いた『ホワイトハウス・ダウン』も公開されます。それって、地球への彗星衝突を描いた『ディープ・インパクト』『アルマゲドン』が、たまたま同じ頃に作られたのと、何か似ています。
ところで、ホワイトハウスが危機に陥った際、救援部隊が駆けつけるのに必要とされる時間が15分と見積もられており、この作品では、13分でホワイトハウスを陥落させています。ですが、この映画で世界中に救援時間が明かされてしまったわけですから、アメリカも救援に必要な時間を短くするとか、あるいは、防御体制を見なおすとかしているんでしょうね。
ホワイトハウスは、ホンモノを使うわけには行かないので、ルイジアナ州シュリーブポートにレプリカを組み立てたそう。CGで描くのとは違い、レプリカとはいえ、ホンモノの建物のリアル感は圧倒的です。
ドンドン、パチパチの脳味噌筋肉系の内容ではありますが、意外に事実のリサーチがきっちりされていて、「実際にあったらどうしよう」と空恐ろしくなる作品です。
緊迫の見応え!!!
城は落つれどアメリカ魂は屈せず
ども。ちょっと久々のレビューです。
実は自分、ここ6週間ほど諸事情で米国におりました。
本作は、その滞在中に観た作品の内のひとつ。
原題は『Olympus Has Fallen』。
(TOMさんも書かれてるが、邦題はも少し何とかならんかったのか)
オリュンポスはギリシャ神話における神々の住む山の名だが、
ホワイトハウスを表す隠語としても使われるらしい。
なので、原題は『ホワイトハウス陥落』という物騒な意味になる。
あらすじをざっくりと。
大統領直属のSPだったマイクは、とある事故を機にSPを退職。失意の日々を送っていた。
ある日、ホワイトハウスが謎のアジア系武装集団に侵攻され、
大統領や他職員らがハウス内に拘束されてしまう。
近くに居合わせたマイクはハウスを奪回すべく、武装集団に単身挑む……。
本国R指定も納得の、ゾッとするようなシチュエーションが展開される映画。
しかもそれが完全に荒唐無稽には見えない点が益々怖い。
特に前半、軍用機や統率された武装集団が緻密な計画のもと、
SPや大勢の民間人を冷酷無比に銃殺してゆく様は戦慄必至だ。
日本人にも見覚えがある、ホワイトハウスやオベリスクが破壊されるシーンも衝撃的。
9.11の恐怖を連想せずにはいられない。
(アメリカのお客さん達も、やけに神妙に映画に観入っていた)
敵の正体そして真の目的が何なのかは観てのお楽しみだが、これまた物騒。
敵の頭を演じたリック・ユーンが超憎たらしい。
『ダイ・アナザー・デイ』のダイヤ男も演じてた彼だが、
なんか損な役回りばかり引き受けて気の毒ね。
後半の展開はジェラルド・バトラー演じるマイクが『ダイハード』のマクレーン刑事ばりに
敵集団と丁々発止の殺りとりを繰り広げる。
隠し部屋やら通信網やら、ホワイトハウスという特殊空間を知り尽くしたその戦術が面白い。
ま、その『ダイハード』に随所が似過ぎてるのがタマにキズでもある。
詳細は伏せるが、それを彷彿とさせる流れが幾つもある。
また、リアリティ重視+暗がりのシーンが多いせいもあってか
アクション映画としてのケレン味があまり感じられない点も残念か。
けど、観て損ナシ。
最後のある人物の言葉が勇ましい。
「我々は甦る。より力強くなって。」
家族愛や友情を善と信じるアメリカらしいアクション大作。
拒否反応を示す方も居そうだが、キライじゃないです、僕は。
<2013/3/26鑑賞>
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