「登場人物は主人公ひとりだけに絞っちゃって良いんじゃないかな…」エンド・オブ・ホワイトハウス myshaさんの映画レビュー(感想・評価)
登場人物は主人公ひとりだけに絞っちゃって良いんじゃないかな…
「そりゃアメリカだってボカスカやられちゃう事位あるさ、でも必ず反撃して勝つんだよ、だってアメリカは強くてカッコいいし完璧正義なんだからねっ!」の映画。
シャララ〜ンと登場した大統領の連れ合いはあっという間に退場、生き残った息子はせっかく騒動に巻き込まれて色々活躍できそうだったのにただ隠れたまま助けられてフレームアウト、米大統領は縛られ続けて時々喋るだけ、米国中枢連は最初から最後までオタオタ。観光客と現場の米軍に属する人々は完全にモブ扱いで個性は一切無し、敵の部下達もバッタバッタと薙ぎ倒されていくだけでゾンビ集団と変わりない扱い。
白人主人公と繋がる政府中枢陣はほぼ白人+そこそこ黒人。女性もきちんと登用されているがアジア系は本気で探せば見つかるのかもね…という比率。
その中で主人公と悪役リーダーだけが動いている。
主人公はナゾのアジア人たちをバッタバッタと薙ぎ倒し殺していく。正義に逆らう悪い奴はやっつけちゃって良いからね。
よくあるこういうタイプのアメリカ映画でも人々を人間を掘り下げて描いてあれば良作の仲間入りできるのだけどなあ、と残念に思いながら見た。
悪者集団がどうしてあそこまで頭の硬い悪者になっちゃったのか、副大統領はなんだか立派だったが何であんなに立派なのか、最後にいきなり改心したチャラい裏切り者の来歴…などなど見たかった。
(ホワイトハウスダウンも雑だったがあちらの方が破天荒だったし、メイン二人のキャラが立っていたので面白かった)
で、わーまた殺したひゃー強いっ でもやっぱこれたいくつぅー…と安楽に座して眺めてる日本人(自分)を俯瞰するとちょっと面白いな、と思いました。
