「今の情勢から考えるとばかばかしいけど」エンド・オブ・ホワイトハウス kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
今の情勢から考えるとばかばかしいけど
序盤はクリスマスの出来事。交通事故で大統領の車が転落する際、マイク(バトラー)は大統領夫人(アシュレイ・ジャッド)を助けられなかった。そのため、直属の警備を外れていたマイク。わずか13分で陥落したホワイトハウスに潜入し、捕らえられた大統領、そして息子のコナーを救出するべく奮闘するといったストーリー。
参謀総長のマヌケぶりは面白かったけど、この辺りのプロットは『ダイ・ハード』のパクリっぽい気がする。テロリストの要求は第7艦隊と2万の軍隊の撤退。そうなると北朝鮮と韓国の停戦状態が崩れ、韓国があっという間に陥落するという内容(アメリカは韓国を自分たちの国だと思ってるセリフも面白い。まぁ、日本もだろうけど)。さらにケルベロス・コードを3人の要人に入力させ、米国が所有する核を自爆させるという恐ろしいものだった。いや、しかし、アーロン・エッカート扮する大統領が3人目のコード記憶者なのに、あっさり教えすぎだ。核の怖さをわかってないやろ!この大統領。
明らかに北朝鮮を敵対視したこの作品。テロリストたちは弱そうなプロペラの輸送機みたいなやつでワシントン記念塔に突っ込み、そこからさらに40人の精鋭部隊が突入。9.11の後遺症がまだ癒えないと思うのですが、そんなことはお構いなしに“アメリカ=被害者”を植え付けるような悲惨な映像のオンパレード。アメリカ万歳臭はプンプンくるものの、オリンパスの脆弱な部分とか、細部のリサーチした成果がかなり伝わってきて面白い仕上がりになっていた。
しかし、やはり終盤のテロリストとの格闘はめんどくさい。なぜ殴り合わなきゃいけない?中盤辺りから面白くなくなってきたけど、もうちょっと看護師の奥さんの不安げなところを描くとか、さらにマヌケな突入作戦とか描いてもらいたかった。
まぁ、日本はシン・ゴジラで東京を壊滅させましたからね。ニューヨークじゃなくて、ワシントンDCって言うのが味噌なんじゃないでしょうか?
いずれにしても、ここまで出鱈目な事やれば、小気味よく感じます。なんか昔見て興奮したアントニオ猪木VSモハメッド・アリの試合見ているようだと感じました。
kossyさん、いつもどもです。私、飽き性なのでドラマって続かないのですが、24だけはシリーズ制覇しているので、24臭を感じる映画はわくわくしちゃいます。『ミラーズ』なんてもはやジャック・バウアーにしか見えなかった、、、