GODZILLA ゴジラのレビュー・感想・評価
全123件中、1~20件目を表示
3 ゴジラどっから
今はゴジラの映画が色々あるので、それと比較してしまうのが良くないところ。序盤の日本の定型感に少し嫌気が差しながらも、後半は海外が舞台になっていったので面白く見れた。
ムートーはどうやって交配したのかとか、ゴジラどっから来たんだとかが余り詳細に描かれていないので、単純なモンスターバトルとしてみるのが正解なのかもと思った。Wikipediaで復習しながら見た。
ゴジラの最後の口に光線をぶっ放すところは爽快に感じた。個人的にはゴジラの膨らみや「ゴジラ」のキャラクター性、とっつきやすいフォルムは好きだった。モンスターバースの最初の作品なので、次回作はもっと楽しく見れそうな気がする。
圧倒的な巨大生物の表現
◯巨大生物の表現
従来の着ぐるみ特撮ではできなかった
巨大生物のサイズ感を感じさせるVFX。
◯家族愛のストーリー
ブロディ大尉とその家族をめぐる物語。
ハートフル要素多数。
◯芹沢博士
渡辺謙演じる怪獣の専門家。
ゴジラに対する信仰心。
原爆のメッセージ。
◯新怪獣ムートー
雄雌の2体登場。
無事に産卵をする為にゴジラと交戦。
ブロディ一家の家族愛との対比。
△軍が無能すぎ?
怪獣に対する軍の作戦がことごとく失敗。
避難対応も遅れ被害者多数。
怪獣に花を持たせるためとはいえ、
もう少し活躍させても良かったのでは?
△主人公中心の展開
主人公一家の行く先々で起こる怪獣災害。
なのに主人公だけ運良く無事という展開が
多く、ご都合主義的に感じる。
ハリウッド版二次創作。
ロマン溢れる巨大【怪獣】ものではない。
ある程度は常識的な【恐竜】もの。
B級ではないし、映像的にそれなりに楽しめた。
ちょくちょくご都展開で進むも、それなりによく出来てる。
ちなみに、放射能熱線も吐かないし、神がかった無敵性はない、最後にミサイルで簡単に死んじゃうし。
多くの卵が孵化し、魚も食べ、ミサイルや魚雷からも機敏に逃げ、登場人物を追いかけてくる。
あんまりゴジラのつもりで製作していない、GODZILLAともほとんど呼ばないし。
原作から許可を取る誠実さや堅実さはあるも、普通と違う巨大さと、日本の人気や知名度を利用した作品だと思う。
後年、製作されたハリウッドのゴジラは明らかに原作をリスペクトした【怪獣ロマン】だけど。
これは、許可を得たゴジラの名称だけど、ハリウッドの【恐竜パニック】作品の一つでしょう。
つまんね
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電力会社が怪獣の存在を隠し続けていたことが明るみに出る。
そしてついに怪獣は町に出て暴れ出した。
さらに遠方にいるメスも呼び寄せ、一緒に暴れまくり。
電力会社の渡辺は何の根拠もなく、ゴジラが助けてくれると信じる。
そしたらその通りになる。
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全体にどーでも良くて全然おもんなかったわ。
劇場で見たら迫力あるんかも知れんが、いかんせん内容がない。
渡辺も必要?ただ意味もなくゴジラを信じるだけの役やし(場)
世界が終わる、ゴジラが目覚める。
原題
Godzilla
感想
日本の映画シリーズ「ゴジラ」のリブート作品でモンスターヴァースの一作目。
アメリカ版のゴジラです!
お金すごい掛かってるんだろうなーって笑
ゴジラが登場するまでが長いなーって笑
暗くて見えにくいなーって笑
海外オリジナル怪獣のムートーが大暴れしてます笑
ムートーの電磁パルスは厄介でしたね。雄は飛行能力、雌は巨大で卵を産む。お腹の卵はグロテスクでした笑
アメリカゴジラはどことなくかわいい感じでした笑
ゴジラとムートーの闘いはぶつかり合い、噛みつき合いでそんなに迫力はなかったかと。
ただ雄を尻尾でビルにビターン、メスの口内に熱光線を放つ倒しかたは好きです。
秩序を守るためにムートーを倒す活躍をしたゴジラでしたが全体的に印象があんまりでした。
フォードとエル夫妻はマーベルシリーズのクイックシルバーとワンダでしたね。
空挺落下のシーンはカッコ良さと赤い煙の不気味さとでよかったです。
日本での通称はレジェンダリーゴジラ、ギャレス版と呼ばれているそうです笑
次はモンスターヴァース2作目キングコング髑髏島の巨神を観ます。
※怪獣王は救世主か?
ストーリーがなぁ
邦画に肩入れするわけじゃないけど、まあひでぇな。
映画の軸ってやっぱりストーリーだと思うけど、そのストーリーで突っ込みどころが多すぎたからちょっとよくわからんようになってしまってた。
○良かったと思うところ
1.ゴジラのビジュアル
これについては率直に良かったと思う。これまでのゴジラで最大級の大きさかな?めちゃくちゃでかい気がしたから迫力満点。日本人でも納得できる"あの"ゴジラが出来上がったと思う。あと鳴き声最高。
2.戦闘シーン
戦闘シーンでは流石にハリウッドには敵わないかな。橋から飛び降りるシーンにしろ、上空からスカイダイビングするシーンにしろ、まああんなシーンよく撮れるなと思った。やっぱハリウッド様様だな。この映画で1番良かったところだと思う。
3.壮大なスペクタル
日本とアメリカ跨いだら流石にスペクタルは壮大になるな。怪獣3体出てきてバチバチやり合ってたし、核爆弾起動させちゃうし、(ストーリーは関係なく)世界観としてはとんでもないスケールのデカさ。こういうスケールのでかい映画を日本でも作れたらさらに良いんだろうけどなー。
○悪かったと思うところ
1.ストーリー
全体的にB級映画並みのストーリー。映像と音響で誤魔化そうとしてたんか知らんけど、なんなんこのストーリーって思うくらいイライラした。
・ムートーは生物学的見地から生かしておいたのに、ゴジラは水爆使って殺そうとしたのなーぜなーぜ?ゴジラの生態もわからないよねー?てかゴジラの方がなんとなく危なそうだよねー?
・ムートーなんでアメリカ行ったん??エサを求めてたっていうなら、そのシーンがないといかんよね。米軍が緊急で持ち出してきた核爆弾を食べるってのは後から決まったことやから辻褄合わないよね。エサ食べるためなら他場所あるやろ。てか途中フランス?行ってたのもよくわからんし。
・ムートー攻略において、「ゴジラはその鍵になる(by芹沢博士)」とかなんで貴方にそんなことがわかんの?ゴジラの生態をちゃんと調べてないのに、勝手に神様扱いして、自然の調和を保つ役割担わせるって流石に意味不明。てか「生態系の頂点」ってなんなんほんま。ムートーとかの怪獣が他におるのになんで頂点なんやし笑。比較でもしたんか?
・メルトダウン起こしたんやから、流石に放射線量全く無いってのは無いでしょ。
・もう一体のムートーがどこから逃げたか探すシーンで、外から見たらすぐ分かったのになんで中からも調べたの??最初から外の山が抉られてたシーン出しておけば良かったのに、わざわざあんな人数割いてまで中から探さんといかんかったのか?
・破壊されるだけのホノルル流石に扱い雑すぎん?ゴジラとムートー対決してて、あの後どう決着ついたか分からずじまいで急に朝になるし。んでゴジラとムートーは別々にアメリカ本土向かうし。つなぎの意味だけのハワイのシーンなんて意味不明。
・ジャンジラやっけ?地名もうちょっと考えろよ笑。最初何言うてるんかわからんかったわ。
2.ムートーいる?
そもそもゴジラって映画作るにあたってですよ?2体もオリジナル怪獣出してきたら冷めちゃうってのは自然だと思うんですよ。ゴジラを良い役にしたってところに日本に対するリスペクトがあるんだとしたらアレやけど。なんか邪魔やったわ。どっちがオスかメスかもよくわからんし。普通でかい方がオスやと思うやん笑。オスは飛べてメスは飛べないってそんな動物おる??てか機械みたいな鳴き声やったし全然よくわからん怪獣。そこまでして生態調べたいと思うような怪獣なのかもよくわからんし。
3.核爆弾使っちゃうの??
まあいろんな意見あると思うけど、ゴジラってものがそもそも"反核"をテーマに誕生した怪獣なんだから、もうちょっと核爆弾使うことに躊躇しませんか?流石に早すぎるでしょ決断。アメリカ西海岸が住めなくなっちゃうんですよ?てかあれだけデカい爆弾使ってなんであんなに人生きてるんすか?みんな死んじゃいますよ普通。ほんとテーマがよくわからん。ゴジラに対するリスペクトを感じなかったのはここが1番大きいところ。
まあシンゴジラとゴジラ-1.0には遠く及ばないハリウッド版ゴジラだな。映像とか迫力とかはあるのに、ストーリーとかテーマで重大な欠落があるのが何故か悔しい。もうちょい良い映画になったはずなのに。
流石にゴジラはハリウッドなんかに負けないなと思ったな。
新しいモンスター映画
また見たい。
怪獣ではなくモンスターでした。
グエムルそっくりさんわろす。
全世界が壊滅状態でやばす。
原発倒壊するし津波は起きるし、よく日本は許しましたね。
ムートー皮剥いだ人間かよきもっ。
モスラとかもそうだが、あんな大きな怪獣が上陸して戦ったら大変な被害になりますよね。ウルトラマンお主もだ!!
ゴジラの幼虫?は人を食べるからゴジラは人間の敵だと思う。今作は味方扱いですがね。
最近のモンスターのほとんどが放射線とか工場から流失した危ないものが餌だけど、なんなの最近の研究で何か解明したの?
まあおもしろかったどすー。
15.2.14
迫力満点のハリウッド製の怪獣・スペクタル映画
米国を巨大生物ムートーによる危機から守るというGODZILLAのストーリー設定や一体一での闘いの強さに、オリジナルキャラクターへの敬意を感じた。
敵役ムートーが空を飛べ、電磁パルス発信し近代兵器の攻撃を寄せ付けないというのも危機が陳腐にならないための秀逸なアイデアか。舞台が東京、ハワイ・ラスベガス、そしてサンフランシスコと動きがあるのも、楽しめる。また、怪獣対決だけに終始せず、核弾頭ミサイルの爆発危機から市民を救う米国軍人のストーリーを、並行させたのは良いアイデアか。
福島原発事故や津波をイメージさせる街が破壊されるCG映像は、迫力満点。原発事故で妻を亡くした父の真相解明への執念の導入から、親子二世代にわたる家族愛を噛ませたのも悪くない。
そして、外からでは効き目弱かった放射熱戦を、ムートーの口内に直接放射するGODZILLAには戦略性を感じるとともに圧倒的な強さも感じさせた。米国民にとって、GODILLAは、文字からのイメージ同様、一神教の神同様の存在ということか?流石にエネルギーを使い果たしたせいか、仮死状態の姿を晒していたのは、早く切り札使えよという声防ぐ意味で、映画の展開として上手い。
全体として、とても良くできた怪獣映画・スペクタル映画なのだが、渡辺謙演ずる芹沢博士の言うこと、自然への畏敬、の位置付けも曖昧で、初代ゴジラの様なメッセージ性は家族愛以外に見当たらず、その点ではかなり寂しく残念に思えた。
人に焦点を当てたエドワーズのカメラワークが映える!
率直な感想としては、とても面白かったです。終始画面に釘付けでした。本作でやっと、ハリウッド版ゴジラの黒歴史である、エメリッヒ版GODZILLAの呪縛を拭えたでしょう。日本のものをハリウッドで映画化すると、大抵ろくなことにならないのですが、本作はしっかりオリジナル版をベースにし、ハリウッドの解釈を入れ圧倒的スケールで描ききった傑作です。随時にエドワーズのゴジラ愛を感じられました。反核の風刺をふんだんに盛りオリジナル版と比べられて、よく批判される本作ですが、ゴジラというキャラクターを使ったパニックムービーなので、そこは全く気になりませんでした。なんなら冒頭のシーンは、核に対するハリウッド的な皮肉なのかなとも思いました。ともあれ、本作最大の魅力は、人間の視点で怪獣が映し出されていることです。本作は、怪獣の戦いよりも、人間に焦点を当てたカメラワークで描かれています。ゴジラを映す映像もあまり、客観的なシーンはなく、人から見える怪獣というコンセプトを大事にしているように思えました。モンスターズを撮ったエドワーズが何故本作の監督に抜擢されたのか、その理由がわかった気がします。もちろん、怪獣同士の戦いを描く所ではしっかり描いていて、ゴジラが光線を放つシーンなんかは圧巻でした。パシフィックリムもそうですが、ハリウッドの巨大なバトルものってなんでこんなに映像が暗いのかな、なんて思いましたが、ちょっとホラーも入っているんですかね。暗い中で戦っている方がよく見えなくて不気味ではありますね。あと、戦い終わった後に、日が昇る象徴的なシーンを描くためなのかなとも思いました。これ当時、劇場で見に行かなかったことが悔やまれる作品でした。唯一ダメ出しするとしたら、日本のシーンです。日本を踏襲していたのはわかりますが、日本人からしてみれば不自然極まりないです。英語で話すなら英語を貫き通して欲しかっですね。所々日本語が流れるのも謎すぎました。渡辺謙は良かったのですが、とりあえず日本人出しとけ感が否めないかなと。マジでハリウッドにおける日本の認識を早く直して欲しいものです。ということて星4.0評価です!
核兵器は正義の味方ではない
面白かったです、これまでの怪獣を凌駕するサイズのゴジラと、彼の何とも言えない立ち位置に
胸がざわつきました
ゴジラに対する因縁ではなく未知そのものに対する畏怖が漂っていたのも良かったです
が・・・この映画でどうしても許せないことがって
要約:「俺たちは水爆実験をしていた、新しい兵器を作る為さ、しかしそれがゴジラを生んだ・・・」と
いっちょうまえに言ってるのです
54年版ゴジラに対するリスペクトの欠片も無いですね
監督の日本愛が伝わる映画
今回、ハリウッド版GODZILLAが公開された。
渡辺謙が演じる芹沢博士は、monarchという組織に所属し、GODZILLAを研究している一人だった。作中ですの芹澤博士のGODZILLAの発音は、英語ではなく2本の発音となっているところに、渡辺謙のこだわりが含まれている。
GODZILLA登場シーンでは、足元から写してだんだん顔に上げていくことで、見ている側の興奮を煽っていた。また、GODZILLA対ムートの戦闘シーンでは、GODZILLAが一度敗れるもの最終的にとてもいいタイミングで復活しムートを一気に倒す。という流れが面白いなと感じた。
ムートとの闘いで力を使い果たし、GODZILLAも死んでしまったのではないかと思われたが、映画の最後で目を覚まし、静かに海にえっていく姿は目を奪われた。
今作品は、GODZILLAが活躍するシーンに迫力があり、映画館で見ることをお勧めします!!
また、迫力があるだけでなく、感動もあり、2時間経ったとは思えないほど心と目を奪われるとてもいい作品だったと思います。
WOWOWにて鑑賞。 一応最後まで見たけど、 若干途中間延びしてた...
WOWOWにて鑑賞。
一応最後まで見たけど、
若干途中間延びしてた感があったので、もう1回見ようとはならないかな。
家族ドラマはいらないかなー。
映像はさすがの迫力。
この内容で東宝は何故OKしたのか!!
序盤の原発シーンでもう稚拙な脚本だ思いましたが、米ソの度重なる水爆実験や原発事故は実はゴジラ案件だったとする設定は良かったです。しかし、映画の大部分は軍が何か忙しなくしていたり喋っているだけで、ゴジラが全然出て来なくて酷いです。メガトン級の核をぶつけるとか言いながら、1時間20分してゴジラが現れた時は兵士が自動小銃を乱射しているだけで、それもすぐ終わってしまい裏切られました。せめて戦闘時にゴジラのテーマ曲が流れればまだマシだったかも知れませんが、終盤は暗過ぎますし、予想より遥かに酷い内容でした。ギャレゴジ、シンゴジ、アニゴジみんな違ってみんな良い!!という感想を書きたかったですが、寝てた方がマシでした。
ゴジラ、2度目のハリウッド挑戦。初代へのリスペクトを感じる正統派怪獣映画。
日本が世界に誇る怪獣映画『ゴジラ』(1954)の、ハリウッドによるリブート作品。
ハリウッド版『ゴジラ』シリーズの第1作であり、有名怪獣が一堂に会するシェアード・ユニバース「モンスター・ヴァース」シリーズの第1作でもある。
太古の眠りから目覚めた怪獣ムートーと怪獣王ゴジラが激しい闘いを繰り広げる。
脚本に名を連ねるのは『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』の、映画監督フランク・ダラボン(ノンクレジット)。
主人公であるアメリカ海軍大尉フォード・ブロディを演じるのは『キック・アス』シリーズや『アンナ・カレーニナ』の、名優アーロン・テイラー=ジョンソン。
秘密機関「モナーク」に所属する生物学者、芹沢猪四郎博士を演じるのは『バットマン ビギンズ』『インセプション』の渡辺謙。
フォード大尉の父親である核物理学者、ジョー・ブロディを演じるのは『リトル・ミス・サンシャイン』やテレビドラマ『ブレイキング・バット』シリーズの、名優ブライアン・クランストン。
フォード大尉の妻、エル・ブロディを演じるのは『キル・ユア・ダーリン』『オールド・ボーイ』のエリザベス・オルセン。
芹沢博士の助手である古生物学者、ヴィヴィアン・グレアムを演じるのは『わたしを離さないで』『ブルージャスミン』の、名優サリー・ホーキンス。
15年前の原発事故で命を落とした、フォード大尉の母親サンドラ・ブロディを演じるのは『ポンヌフの恋人』『ショコラ』の、レジェンド女優ジュリエット・ビノシュ。
惨憺たる評価に終わったゴジラ初のハリウッド進出作品『GODZIRRA』(1998)。そのリベンジを果たすべく、再びゴジラがハリウッドに殴り込み!
OPではビキニ環礁の核実験とゴジラの背びれが映し出され、なにやらシリアスかつサスペンスフルな物語が始まりそうだとワクワクさせられる。
序盤のフィリピン、そして雀路羅市(外国人の考える日本の典型のような街)の展開では、なにが起こっているのか細部は分からないまでも、怪獣絡みのヤバいことが起こったことが伝わってくる。短い時間で伝えるべき内容を過不足なく語り切っており、話のつかみとして上手い。
導入部が終わり、主人公のフォード大尉登場。ゆく先々で怪獣被害にあう可哀想な人。
フォード大尉とその父親が、隔離地域となった雀路羅市に潜入するところが、個人的にこの映画で一番のお気に入り。ちょっとミステリータッチで映画に引き込まれる。
主人公登場時の描写により、この映画のテーマの一つが「家族愛」であることを示唆。
徹底して個を排除していた『シン・ゴジラ』とは対照的。こういう家族愛とかをテーマにしているのが、良くも悪くもいかにもハリウッドっぽい。
なんだかんだあって怪獣登場。渡辺謙との遭遇で、なし崩し的に作戦に参加する主人公。渡辺謙演じる芹沢猪四郎は、当然初代のキーパーソン芹沢大助と監督の本多猪四郎から名付けられたのだろう。ゴジラの存在を人類が認識したのが1954年であったりと、この映画における初代へのリスペクトにはすごく好感がもてます。
…ただ作中で芹沢博士がしたことといえば、眉間にしわ寄せながら「ゴジラとあの怪獣を戦わせるのじゃ!」と小学生みたいなことを言ったくらい。もうちょいなんか活躍せーや💦
中盤で満を持してゴジラ登場。昆虫型怪獣(ムートー)と比較にならないほど強そう。さらにハワイ上陸時の津波で島民がエライことに…。
雀路羅市の避難区域といい津波の描写といい、3.11からわずか3年しか経っていないにもかかわらずこれらを描写するところに、制作側のちゃんとしたゴジラ映画を作ろうという気持ちがこもっている。
とどのつまり『ゴジラ』シリーズにおける怪獣とは災害や戦争のメタファーなわけで、ここを疎かにしてしまうと途端に安っぽくなってしまう。そのあたりを理解しているとは、本作の監督ギャレス・エドワーズはなかなか話のわかる男のようだ…。
その後、実は怪獣にはオスメスの2匹が存在していることが発覚。より身体がでかいメスも復活して2匹揃ってアメリカを舞台にゴジラとプロレス。
最終的にはゴジラの必殺技、熱線放射でムートーを倒して映画終了。直接体内に熱線放射されるの痛そう。
結局いつもと同じ展開じゃねーか!なんて野暮なことは言わない。ゴジラの熱線はもはや様式美なんです。
ただ、最後の怪獣プロレスは終始画面が暗くて何が起こっているのかなんだかよくわからん。
それと主人公が色々頑張るんだけど、これ人類の雑な作戦の尻ぬぐいしてるだけじゃねーか。無理矢理主人公の見せ場作った感じがしてなんだかなー、とモヤモヤしてしまう。
また、本作に限ったことではないとはいえ、ゴジラを人類の脅威ではなくお助けアイテムみたいに描くのはあんまり好きじゃない。やっぱりゴジラにはいつまでもヒールでいてほしい。
正直言うと、せっかく往年の大俳優ゴジラを起用したのだから、もっと面白くできたはず!という気持ちはある。
しかし、流石ハリウッド制作なだけあって映像に迫力があり、途中ダレることもなく最後までハラハラドキドキしながら観ることが出来ました。
それに人類側の家族愛だけでなく、対比させるように怪獣の種族愛みたいなものを描いてたのはちょっと面白かったです。
両手をあげて傑作とは言いませんが、オーソドックスな怪獣映画とかて手堅く纏められており、これなら十分に合格点をあげられるのではないでしょうか。
ついに幕を開けたモンスター・ヴァース。次はあの米国が生んだ巨猿の登場だっ!🦍
ゴジラさん!!!!
すっかり日本でお呼びがかからなくなったゴジラさん。
久しぶりにハリウッドからオファーが!
またエメリッヒ版みたいな巨大生物パニックものかあ、と来てみると、意外や待遇が良い!
「いやー、今のところ隠してますが、今回はゴジラさんにバトルして欲しいんですよ!やっぱゴジラさんは闘ってナンボですよ!ボクたち、あの頃のゴジラさんが大好きなんですよ!つかんで投げれるし、打撃も大丈夫。ちょっと離れてシッポがあるし、必殺のアトミックブレス!今はCGもあるし、ギャグにせず、カッコいい絵にしますよ!相手はこっちで、いいヤツ用意してます!ちゃんとゴジラさん、引き立てます!ゴジラさんはラストサムライのつもりで演じてください!今後の展開も考えてます!ゴジラさんはキング・オブ・モンスターっすよ!」
んー、なんだ日本よりハリウッドの方がわかってんじゃん。
よっしゃ、いい仕事するぞ!
そんなゴジラを想像してみました。
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劇場にて鑑賞。シリーズのオマージュに満ち溢れた10年(米資本では16年)振りとなるリブート作。序盤、渡辺謙演じる“芹沢猪四郎”は円谷英二が東宝撮影時愛用していたと云われる帽子・眼鏡・ジャケット姿で登場し、ゴジラが発見されたのが'54年と説明する──コレは最初の『ゴジラ』が公開された年であり、本作がゴジラ60周年となる。なかなか登場しないそのゴジラは、後背の尾から嘗める様なアングルや真横から振り返り大見得を切りつつ咆哮する勇姿を始め全篇、描かれ方が千両役者のソレである。怪獣好きも納得の出来。70/100点。
・米国海兵隊は“芹沢”博士の制止を振り切った作戦が失敗するシナリオから参加を拒否したが、海軍は協力に応じた。“雀路羅市”と云う地名は兎も角、洋画でよくあるチンプンカンプンな日本の描かれ方も然程気にならなかった。
・ポストプロダクションとして本作のCGは960ショットに及び、その内、約50万のポリゴンで構成されたゴジラの3Dモデルは327ショットに登場した──仮にコレを一台のPCでレンダリングすると約445年かかると試算された。
・監督のG.エドワーズは本作を撮るきっかけとなった前作『モンスターズ/地球外生命体('10)』でもソレ迄、余り触れられなかったモンスターの繁殖や交尾を描いている。尚、製作サイドから続篇も監督する予定で、本作を含めた三部作になるとのアナウンスがあった。
・監督G.エドワーズによると、ゴジラのデザインは熊とコモドドラゴンにインスパイアされ、その頭部は熊、犬、鷲を参考にしたと云う。亦、製作側はゴジラのデザインだけでなく、シナリオもシリーズから逸脱していないか何度も東宝側のチエックを受けたソウだ。
・一方、“ムートー"Massive Unidentified Terrestrial Organism"”のデザインは『キングコング('33)』、『エイリアン('79)』、『ジュラシック・パーク('93)』、『スターシップ·トゥルーパーズ ('97)』にインスパイされたらしい。
・鑑賞日:2014年7月25日(金)
I believe he is "the power". ゴジラでけぇ!
ハリウッドでの二度目の映画化、いわゆる「ギャレゴジ」です。全編を通してけっこう人目線なのでゴジラやムートーの大きさは伝わりますが、その分戦ってる姿が少なめなのが残念!いや、「実際人間目線で見たらこうなるだろうなぁ。よく考えてあるなぁ」って思うんですけどね、「観たいのは怪獣同士のガチンコ勝負なんじゃー!」っと思ってしまう自分も同時にいるんですよね。特にホノルルのシーンとか、ここで切れるんかい!ってツッコミ入れたくもなりますよ、そりゃ。出し惜しみし過ぎです。
監督のギャレス・エドワーズがゴジラ好きってのは伝わってきました。多分なんですけど昭和後期の正義の味方ゴジラが好きそう。本作のゴジラの大きくたくましい事といったら。で、ゴジラと自分が考えた怪獣を戦わせたかったみたいな。ムートー、あのカクカクした所が微妙にカッコ悪い。あの手足は使い勝手が悪そう。物掴めないじゃん。ゴジラを引っ掻けてましたけど。それでも卵が燃やされてたのはちょっと可哀想でした。あんなん孵ったら大惨事でしょうけど。
そういえば「キック・アス」で有名になったアーロン・テイラー・ジョンソンが出てましたね。ずいぶん立派になっちゃってねぇ(←親戚目線)。そして、本作のエリザベス・オルセンは何だか可愛い。ここで夫婦役やった後にアベンジャーズの兄妹役はお互い笑えたのではないでしょうか?
何はともあれレジェンダリーで復活したゴジラ。日本のゴジラは「シンゴジ」の後はまたしばらく動きがなさそうですし、「モンスター・ユニバース」としてこれからもガンガンやってもらいたいもんです。
再鑑賞履歴
2021/5/15
「ホントだったら今週「ゴジラvsコング」公開だったのになぁ」記念。
きちんと「怪獣」な新ハリウッド版!
モンスター・ヴァース第1作。
通常スクリーンで鑑賞(字幕)。
ノベライズは未読です。
当時、「ゴジラ・ファイナル・ウォーズ」から10年ぶりに公開されるゴジラ映画として大変楽しみにしていました。
2014年はゴジラ誕生60周年の記念すべき年にも関わらず、日本純正の新作が公開されないことが寂しかったです。
2年後に待望の日本製である「シン・ゴジラ」が公開されたことで、その雪辱は晴らされたと勝手に思っています(笑)。
今回のハリウッド版ゴジラ、「怪獣」として描かれていたことが嬉しい。さすがギャレス・エドワーズ監督、分かってらっしゃる。幼い頃から怪獣映画を観て育っただけのことはある。
怪獣を台風などの自然災害と同じように捉え、それが引き起こすパニックをリアルに描き出していた点はディザスター・ムービーのようで、ゴジラ映画としては斬新な描写でした。
ゴジラの全身が露わになった瞬間感激に体が震えました。10年ぶりに再会したゴジラは問答無用でカッコ良かった。咆哮に全身が包まれた瞬間、止めどない涙が溢れました。
ですが、デザインに少々不満な点が。正面から見るとそうでもないですが、横から見るとブヨブヨだなと思いました。まるで「アメイジング・スパイダーマン」のリザードみたい。
ゴジラと2体のムートーのサンフランシスコでの最終決戦はVFXを駆使した映像が大迫力でした。ミニチュア特撮では出せない臨場感があったことを認めざるを得ません。
演出意図かCG予算の関係か、怪獣の出し惜しみに焦らされました。それがいざ本格的な登場時の高揚に繋がっていると考えると心憎いですが、それにしてもくどかったです。
ここで若干の苦言を。1954年に行われた核実験はゴジラを倒すためのものだったと云う設定に落胆しました。ゴジラは戦争や核兵器への怒りから生まれた存在なのに…
このように改悪して、己の行いを正当化するのは違うのではないか。自国批判に抵抗があるのは理解出来ますが、ゴジラの根本を定義する内容なだけに、踏襲して欲しかったです。
[余談]
ジャンジラと云う地名はどこから発想したのか、由来が分かりません。と言いつつ日本リスペクトは素直に嬉しい。違和感もありましたが、ハリウッド映画のよくある変な日本描写に比べたら、かなり実際に近い描き方でした。
[以降の鑑賞記録]
2014/08/10:OSシネマズミント神戸(吹替)
2015/02/25:DVD(字幕)
2015/09/25:金曜ロードSHOW!
2016/06/15:Blu-ray(字幕)
2016/07/29:金曜ロードSHOW!
2019/05/28:Blu-ray(字幕)
2020/05/02:WOWOWシネマ(字幕)
2020/06/20:土曜プレミアム
2021/05/11:Amazon Prime Video(字幕)
2021/05/18:Ultra HD Blu-ray(字幕)
2021/06/26:テレビ大阪「シネマスペシャル」
※修正(2024/01/01)
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