「最高のゴジラ先輩と、薄い人間達。」GODZILLA ゴジラ 三遊亭大ピンチさんの映画レビュー(感想・評価)
最高のゴジラ先輩と、薄い人間達。
クリックして本文を読む
日本版未見、エメリッヒ版は拝見してます。
日本版を見ていないので、ゴジラがどういう存在なのかは分かりません。エメリッヒ版では、とにかく見た目が憎たらしくて、強くて神出鬼没。人間どもが躍起になって退治を目指す、悪役的な立ち位置なのかなと思っていた。
今作の描かれ方は少し違って、悪役(脅威)は巨鳥夫婦に背負わせ、ガッジーラは救世主的な役割なのかな。と、思ってしまう程ガッジーラがかっこいい。煙の中から登場し、颯爽と巨鳥夫婦と戦闘。噛み付いて、尻尾で叩いて。巨鳥の飛べない先輩みたいな方が、最後に船上のブロディ大尉を追いつめる場面でも、どこでそんな忍び足覚えたんだよレベルで無音のお近づきからの、スアレスも真っ青の豪快噛み付き。
でもカッコいいですよ。的か味方か分からないガッジーラ、でもやっぱり応援してしまうしね。
人間共々もいろいろ出てきますよね。我らが渡辺謙は主役級だけど、あの悲壮感たっぷりの表情のみでニコリともせず無愛想。ブロディ大尉の悲惨な過去だったり、あるのかないのか分からないガッジーラに対する恨み、妻と子供への愛。どれもこれも薄っぺらくて、どうでもよすぎる。描き込み不足なのか、単に アーロン・テイラー=ジョンソンの役不足なのかも。
冒頭、幼少時代のブロディ大尉は小学校中学年くらいかな。だとしたら8か9歳で、その15年後の現在に2歳くらいの子供がいるって設定、なんか軽くないですか?てか アーロン・テイラー=ジョンソン、軽いっす。ただのチンピラにしか見えない。やっぱり彼には荷が重いか。
コメントする