「日本には有名なプリンセスストーリーがあまりないので、かぐや姫に頑張ってもらうしかないです。」かぐや姫の物語 Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)
日本には有名なプリンセスストーリーがあまりないので、かぐや姫に頑張ってもらうしかないです。
ディズニーのプリンセスストーリーが大好きなので、日本でも作ってほしかったです。
でも、他にあるのかもしれないけど、昔からあるものとして日本では「かぐや姫」しか思いつかないです。
だから「かぐや姫」の制作に、巨額のお金(どこに50億円も使ったのかわからないけれど・・・?)を使って、気合いを入れて作ったことは評価したいです。
今までのジブリ作品にはなかった画風ですが、作品にぴったり合っていて、なおかつ一つ一つのシーンの画力がすごくて、心に迫ってくるものがあり、感動しました。
でもかぐや姫はどうして地上に降りてきたのだろう?
未来人なのか宇宙人なのか(神様ではないと思うけど・・・?)わからないけど、当時の地上の生活を味わいにきたか、逆に味あわされにきたのか、もしかしたら調べにきたのかもしれない。
個人的な解釈としては、かぐや姫は元の世界でも、さらにハイレベルな生活をしていたのだろうから、地上でセコくいい生活をするよりも、貧乏サバイバル的な生活を味わうために来たのだろうと思っていました。
やはりそういう生活をしないと、きついだろうけど”生きている”という感じは、なかなか味わえないような気がする。
別の映画ですが、「カイジ1」では、電流鉄骨渡りの時に初めて”生きている”という実感を持ったことになっていた。
金や着物が竹から出てくるのは、元の世界の人が心配してよけいなことをしたもので、それをおじいさんが勘違いして、かぐや姫の希望とは違ったことになっていったのだろうと思っていた。
でもそれだとわからないのは、オリジナルストーリーにあったかどうか忘れたけど、迎えの人に渡された羽衣を着ると地上の記憶がなくなるところ。
記憶がなくなったら、すべて意味がなくなるような気がする。
でも、そこがわからないところが深くていいところで、昔から語り継がれてきた理由なのかもしれない。
この映画の場合はよくわからなかったけど、いろんな解釈で「かぐや姫」を、もっとどんどん作ればいいと思った。