「アニメ映画の最高峰」かぐや姫の物語 伊藤と言えば潤二さんの映画レビュー(感想・評価)
アニメ映画の最高峰
絶対に劇場で見た方がいいです。
テレビの小さい画面でみるものではないです。
というのも、数年の歳月をかけて作られた、手で描いた線があの大きな画面で動くと、そこに生命が宿っていような躍動感があります。
映画館でアニメを見るということを強く意識して作られているのでしょう。
内容に関してですが、周囲では男性と女性で感想がわかれてます。
女性はどうしても、かぐや姫が「少女」から「女」として成長する部分に目が言っちゃうのでしょうか。
もちろん、その部分も素敵です。
都会より自然がいい!という、エコノミストな高畑監督のメッセージも好きです。
「風立ち」にも言えますが、その映画を鑑賞した自分がどのような背景を持って、どのような考えでいて、そういった物を抱えたということを前提にどうやって作品を見るのかというところで考えさせられる映画です。
それが悪いと言うことではなく、常に考えさせられることで、見る度に映画への印象が更新されていくというように考えると、永遠に見ることができる映画とも捉えられます。
「かぐや姫」はそういう類いの映画なので、その可能性についてまだ判断がつかない部分での-0.5です。
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