「絵はすごい。」かぐや姫の物語 mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
絵はすごい。
2013年はスタジオジブリ宮崎駿、高畑勲そろい踏みの年で、両作のクオリティに注目していた。
「竹取物語」はよく知られた話で、これをあえて映画にしようとした高畑勲の勇気に敬意を表する。
絵のタッチが、クレヨン画のような繊細なもので、実はセリフなんてなくても成り立つのではないか、というくらい胸を打つものがあった。
ということは、セリフが映画のクオリティを若干下げている部分もある。
さらにいうと、この声は誰の声だろうと考えることが多かった。
ジブリの声優は、俳優を使うことが多くて、そのことがときに映画に対する集中力をそぐことにもなっている。
ここはやはり一考の余地がある。
うまくすればすごい映画になったかもしれないが、あとひと息であった。
コメントする