劇場公開日 2013年11月23日

「生きるために生まれる」かぐや姫の物語 ころけーしょんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5生きるために生まれる

2013年11月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

姫は何でこの世界に来たんだろう?回りを不幸にしただけじゃん?

でも、姫を育てている時の喜びが味わえたのなら、最後にあんな結末が待っていても幸せだったのかも?命や財産を失っても手に入れたいと思う程のトキメキも大半の人間は味わうことなく生きるのだろうし、一生忘れられない子供の頃の切なく甘い思い出も今から持つことはできない。

うん、皆幸せにして貰ってる。でも、物凄く罪つくりだね…。
自分は何の為に生きてるの?私は何をしてきたの?何の為に生まれて来たの?虫は考えてない。でも生きる為に必死だ。擬態をしたり、体が切れてもそっから再生するとか、ハタから見るとそこまでして生きる価値あるの?ってちょっと思うけど…生きなきゃ駄目なんです。
生まれて来たんだから意味なんて関係ありません。虫も人間も生まれて来た事に意味なんて無いんですよ。

でも、安心してください。生きる事に必死だったら回りが色んな意味を勝手に作ってくれます。君は僕の為に生まれて来たんだ。とか、地球を救う為だとか?えー、嫌だよ!と思っても大丈夫、生まれた物は全部いつか来た場所に帰れるんだよ。

何て勝手に解釈してしまった。この映画子供を亡くされた方には凄く胸に堪える映画だと思った。でも見て欲しい。きっと救いがあると思う。そんな事もふと思った。

隣の席に4つ位の女の子がいて途中退屈して暴れまくっていたが姫が月に帰る場面で号泣し始め、明るくなっても、「姫帰っちゃった~」と号泣し続け、これ、可愛い過ぎるじゃないか!女の子は生まれた時から罪つくりだね。さあ、これからいっぱい罪つくれ!

ころけーしょん