劇場公開日 2013年11月23日

「日本代表SF」かぐや姫の物語 クリストフさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5日本代表SF

2019年9月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

これぞ、日本が世界に誇るSFでしょう。
確かに「ロードオブザリング」とか「ナルニア国物語」とか、
昔話としてのスケールから映像も圧倒的ですが、
日本代表のオールドファンタジーを、
‘これでどうだ!’と世界に発信して欲しい。
実写じゃなくても、アニメだからこそ出来たSFであり、
日本で無理して実写取っちゃうと、
主演沢口靖子的な感じになっちゃうから止めときましょう。
海外に持ち出しても話の解釈次第でとんでもないことになりそうだし、
(ドラゴンボール的な危険性が)
「日本のお家芸=アニメ」しかもジブリという大看板であり、
誰も文句ないであろう。

一番刺さるのは自分たちより上の世代だろうなと思った。
最初から地井さんの声が聞こえたら、そら涙腺緩むでしょ。
他の俳優声優では、ダントツで宮本信子サイコーでした。
高畑淳子も良かったですね。
伊集院光はその絵面がそのままでずるい。笑える。

改めて思ったのが、
月は地球とは真逆の世界、つまりは命の無い世界で、
月からの迎え=死を意味してるんだと。
これは制作側の解釈なのかも知れないが、
竹取物語の中でも、
月からの使者の容姿は如来の様、との記述もあり完全に仏教の世界。
だから最後は、生き別れと解釈して泣きました。

クリストフ