風立ちぬのレビュー・感想・評価
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表現意図と表現の形のチグハグ
千と千尋の神隠し以降明確なストーリーラインを持たなくなったと思うが、この作品でその表現意図が明確になったと思う。ストーリーではなく宮崎さんの心のうちの心象風景のような詩を表現したいんじゃないか。
ところが表現の形はナウシカ以来の明確な線と色でバッチリ決めている。こういう描き方は明確なストーリーラインがある場合はそれを説明するのに有効な表現で上手ければ上手いほどいいと思う。
だけど表現したいことが物語から詩へ移ったならば表現形式ももっと観客の想像力をかきたてるような余白を持った映像詩に変更があってもいいとおもうのだ。それをびっちりした明確な線と色が出てくると観客はそこで起こる事に注目せざるおえない、だけど何も起こらない。余白が無いから想像力も参加しずらい。想像力で補完出来ないから見終わった後にあれこれ考える事になる。
だけど本来は作品の中で共にお客さんと歩んでいるわけだからエンディングと同時にお客さんの中の作品も同時に完成するのが作品鑑賞ではないだろうか。
このような表現意図と表現形式のチグハグが千と千尋以降の宮崎さんのアニメにはあると思う。
むしろ予告で流れた高畑さんの抑えた色と水墨画のようなワイルドな線のかぐや姫の方に表現の余白と詩情を感じた。
しかし真摯でひたむきな作り手の姿勢には心からの拍手を送りたい。みんな凄い人たちだ。
ドラマっぽい
んードラマっぽいですね。テレビ局の何十周年記念ドラマみたいなw
アニメでやる必要はないというか。
ただ、細かいディテールやちょっとした仕草の動きなどはさすがでした。
荒井由実の曲いいのですが、あの曲自体に存在感がありすぎてどうしても1970年代のイメージの曲なんですよね。
宮崎監督には長年思っていたのですが往年のジブリファンも同じ気持だと思いますが、
鈴木Pなしで、もう一度冒険活劇を作ってください。
子供がわくわくして見れるのがアニメの基本でしょ?
夢のようでした。
二度目の「風立ちぬ」を見てきました。
宮崎駿監督もご存じないかもしれない、最高の環境で、この映画の為に運命的に出来たのではないかという映画館で鑑賞しました。
堀越二郎が勤めた三菱重工、帝国軍あとの自衛隊基地、昔はゼロ戦が飛び立った軍の飛行場が今の空港となり、映画館から飛行機の離発着が見えるだけでなく、駐車場の脇にはセスナ機の待機場、飛行場上空に広がる空、そこはミッドランドシネマ名古屋空港です。前回、予備知識なしで鑑賞した場所が、まさしく風立ちぬの舞台にふさわしい映画館だったので、今度もそこへ。とても贅沢な鑑賞となりました。自分の思考回路をゼロにすることに専念し、感受性だけで鑑賞してみたのです。夢のようでした。
子ども三人を預かって、快く送り出してくれた主人に感謝です。
現在は夜の上映しかないので、もしも、ここでご覧になりたい方は、
上映期間終了になる前にお急ぎ下さい。
近くには小さな航空博物館boomがあります。戦前より航空技術の構築の場だったことが伺えます。アメリカのカルフォルニアに飛べるゼロ戦があると聞きます。ケネディ在日大使さんがゼロを帰還させてここに置いてくださらないかと願っています。
多くの特攻隊の皆様の想いと平和への願いと共に。
政治が清く正しくないと国民の努力も志も無駄になってしまう。
だから、子どもに世の中は素敵で努力が実ると感じてもらえる世界に
なるべく、工業技術と政治が生かされますように。
宮崎氏にしてはおしとやかな女性陣
この人の作品って女性がかなりパワフルで、例えばもののけ姫で言えばサンにしてもモロにしてもエボシにしても(後名前は忘れたけど亭主を罵ってた女も居たよね)絶対男を尻に敷くんでしょうね・・・って女性が多かった。
では風立ちぬにおいてはどうだったか・・・ヒロインの菜穂子は結核に侵され日常生活もままならない。「あの人と生きたい」・・・病床に伏せながらも化粧をして夫の帰りを待ち、美しいところだけを見せて去っていく。
女性の登場人物自体が少ないのでなんとも言えないが少なくとも彼女からは夫の後ろを三歩下がって付いて行く控えめな印象を受けた。
これは宮崎氏の人生観が変わったからではなく、堀越 二郎の人生とあの時代の夫婦関係(標準的な、という意味ではない)を描くと必然的にそうなるのだろう。
ストーリーは纏まっていたと思うが最近の邦画とは違う構成方法だ。音楽で言えば演歌ではなくショパン、モーツァルトといった感じ。(俺に音楽の才能は無いとだけ言っておく)「泣かせる」よりも完璧さ芸術性を追い求めた結果がこういう作品だったのだろう。演歌には歌詞があるがオーケストラには無い。だからより無意識的で言葉で表現するのが難しくもある。レビューが両極端なのは鑑賞者がこの作品をどう評価(意識)するか分からないからだろう。
もしこの作品に欠点があるとするならジブリである事と子供向けではない事。
ジブリ謹製で蒙昧に小さな子供は連れて行かないこと
とはいえ、
❐ ジブリクオリティの映像美・作画制作
❐ 久石譲先生の音楽
❐ 肉声をつかった効果音
❐ 庵野監督はじめ本職ではない声優陣
❐ 荒井由実曲にのった歌詞とストーリーのシンクロ
などは、紡ぎだされた至極の作品のピースを織り成していると感じます。
特に印象に残ったシーンは、他のレビューアーの中でふれられてもいますが、”なおこ”がサナトリウムからぬけだし”じろう”と”質素な結婚式”を上司仲人のもとに上げるくだりは素晴らしい。
(そのままモノクロにすれば、昔の名作日本映画と行っても過言ではないくらい遜色ないようにも。)
泣けるところまではいけませんでしたが、その後の二人の妻やかな結婚生活のやり取りをみていると、「自分の妻にも同じように接したいなぁ」と心がホッコリするような余韻をもって見ることが出来ました。
もちろん、じろうの会社の同僚上司たちも魅力的で「自分に技術がればあんな会社ではたらいてみたいなぁ」的
いすれにしても航空機好きだったり、人のつながりってなんだろうな、ということを考える人達にはお勧めです。
(愛煙家の宮崎監督ゆえの最近の禁煙運動に対する風刺なのか、嫌煙家はちょっと苦い顔になっちゃうかもしれないシーンが多いかもませんけども・・・(^_^;))
最後はジブリ的。
子どもが見て楽しむ事ができなさそうな作品でした。
僕は、個人的には、たんたんと展開して行き所々すてきんなシーン、感動出来るシーンが、散りばめられ、最後はジブリ的なとても感動出来るスタジオジブリ作品でした。
静かだけど激しい。
難しいことは言えませんが、素晴らしかったです。泣いてしまいました。
あの不自由な時代の真っ只中で夢を持つということ、仕事をするということ、人を愛するということに意味を持たせる余裕など無かったと思います。ただひたすらに働き、愛し、生きる。今のように自由に選べなかった時代ですから。私の亡くなった父もそうでした。戦争を体験し辛い経験もしたようでしたがそれを語らず黙々と働き妻を養い、子を育てあげ、愚痴もこぼさず静かに生き抜きました。派手な人生ではありませんでしたが立派で熱い生き方だったと思います。真面目にちゃんと生きることを教えてくれました。
この映画も何と言うかそういう意味で無声映画のように静かです。時代の流れの中で正面から生きている人達を描いてゆく。だからこそ夢を追うことが人を殺す兵器なることに通じてしまうことや、命を縮めてしまうことがわかっていながら愛する人のそばにいることを選ぶ、生きることへの情念、人間の業が伝わってきました。静かだけど激しい。与えられた生をひたすら
に生き抜くということ、監督のおもい、「生きねば」、ちゃんと届きました。何度も観たくなる映画だと思います。
いい映画です。
美しいものはどんな過酷な時代でもその本質を変えずにあるべきであり、
それを追うものの実直な強さとそれを守るものの必死さと優しさを感じました。
二人の結婚式のシーンは日本映画の名シーンに入るでしょう。とても美しかった。儚いものの美しさ、強さ、悲しさ、様々なものをあのシーンで感じました。
ジブリ映画 いいですね。
何をもって生きるか
宮崎駿の作品にしては、えらくストレートな構成となっております。
千と千尋みたいな狂気じみたメタファーをちりばめることなく、もののけ姫みたいに哲学的なテーマを最終的に観客の判断に放り投げるってなこともやりません。深読みする必要はない作品です。
なんか右からも左からも批判されとりますが、宮崎駿ってのはポルコロッソなんですから、政治的なレッテル貼り付けて批判するのはお門違いかと思いますね。
美術設定はさすがのクオリティです。ブルーレイ出たらじっくり静止画で鑑賞したいところですね。
構成がストレートな分、主人公のセリフ回しでの演出が多いです。
朴訥とした声がいい味出してます。
ぼそっと一言「ここは地獄ですか?」とか。
主人公に共感できないってな批判もあるようですが、あの時代のエリートってものすごく優秀で、かつ、国に殉ずる覚悟も持ち合わせてましたから、飽食の時代の凡人が共感できるはずはありません。その眩さに目を細めるだけです。
ヒロインは、完璧に宮崎駿の趣味です。理想形です。理想の恋愛像、結婚観を赤裸々に描写してます。観てるほうが赤面するほどストレートです。
わお、ナウシカがキスしとる。初夜て、お子様も観てるんやで・・・
かくいう私、シニカルに鑑賞していた訳でなく、タイトルバック中に涙と鼻水でどろどろになった顔をなんとかせねばと鞄の中からタオルを引っ張り出してました。
なんで泣いたのか?
それは宮崎駿の演出する美意識。生き方に対する美意識。
古典的で普遍的な美意識。
貧しき時代にあって、飽食の時代に失われようとしている美意識。
あこがれて、あこがれて、死ぬほどあこがれた生き方がそこにあります。
キャッチフレーズの「生きねば。」の前にこの言葉があるはずです。
「美意識を持って」生きねば。
不思議な余韻が残る
何回も見たくなる映画ですね.
傑作 - 怪作というべきか.
とにかくディテールが素晴らしい.
ディテールの良さは,あいかわらず他の追随を許さない.
まさしく,神は細部に宿る.
ストーリはかなり単純で,起伏もわざと少なく作られているが
それがこの不思議な余韻を作り出している気がする.
号泣とはならないが,体が熱くなる感じがする.
いろいろと言われている,主役の二郎の声を出している庵野秀明
は,意外というべきか,当然というべきなのかピッタリであった.
作中,当時そうであったのであろうが,家族,兄弟の間でも,お辞儀を
し合うなど礼儀正しく描かれていて,家族や恋人に対しても
敬語を使って話をするなど,ある意味で,よそよそしいやりとりが行われるが,それがこの声に非常にマッチしていた.
もはや,あの役は,庵野以外考えられない.
たぶん,この映画は,一回見て,ストーリーがわかったあとで
もう一度見たときの方が,面白いと感じるのではないかと思う.
(まだ一回しか見てないので想像です)
どなたかがスルメ系の映画と表現していましたが,私もそう思います.
スティーブジョブズが,どこかの大学の卒業式の講演で
明日死ぬとわかったとしても,今自分がやっていることと同じことを
続けてするだろうか.
つまりは,何事も死ぬ気でやれという主旨のことを話していたが,
この映画にも通ずる.
いざいきめやも と言うことか.
ヒットするといいですね.
映像は流石だけど、、、。
この時代に、こういったモチーフを選び、憲法うんぬんに口出しながら発表するということは、作品にある程度メッセージがこめられていると受け止めるべきでしょう。
私は20代ですが、この映画に感じたのは、ジェネレーションギャップというものでした。流石に年か、と。
子供向けのファンタジーを描き続けてきたからこそ、今までは私も楽しめていたのだな、と思いました。
この映画で描かれているのは、"古きよき日本"という幻想ではないでしょうか。
欧米という先進国の真似をしていればよく、幻想の腕の中に抱かれてただ葛藤していればなんとかなった時代の、
非常に幼い日本人像が浮かびました。誰もが受動的で、責任をとらず、感情、雰囲気、にまかせるだけ。
私が感じている今のリアリティとしては、物理的な距離も、そして情報的な距離も近づいた現代の、
国際社会のある一つの国である日本という風土が持つそうした性質をいかに乗り越えるか、
が問題ではないかと思います。3.11で明らかになった日本の民主主義の未成熟さにも繋がってます。
そこを単純に右傾化、戦争、などととらえるの正直あまりに幼いと思う‥‥。
というか、団塊以上ぐらいの世代って、そういう捉え方するんですよね。まぁ生きてきた時代があれだから、
そういう反応が染み付いてるんだと思いますけど。自己主張と議論が下手で、意見と人格攻撃の区別がつかないというか‥‥。
誰も決断せず、問題を先送りにする、葛藤してる私、という姿勢こそ批判すべきものだと思います‥‥。
それを「生きること!」って全肯定する姿勢にはちょっと疑問があります。もちろん否定はしませんが。
しかし、それはそれで一つの日本のリアリティを描いたということだと思います。
賛否両論あるのもその証拠ですし、作品内からは戦争に関する問題や政治的なメッセージを排除しながらも、
現代の日本の中である問題提起になっている点は、やはり"巨匠"ということでしょう。
ストーリーに関しては、やっぱり宮崎駿のラブシーンはちょっと私的には共感できないなぁ、という感じ。
というか、恋愛ものでないのに、ちょっとお涙頂戴的な演出に流れちゃったのでは?売り上げ的なあれなんでしょうか。。。
声の効果音はすごくよかったと思いました!もうちょっとそっちで凝ってくれたらもっとよかったけど、
これも売り上げ的なあれなんでしょうか。。。
庵野さんの声はダメでしょ。あれ、、、。棒読みうんぬんじゃなくて、アニメにはまってないですよね。
本当はもっと全編ああいうので素朴なのがやりたいんでしょうけど、それにしてももうちょっと良い人いたと思うけど‥。
色々好き勝手書かせていただきましたが、それだけ口出ししたくなるぐらい、思うことのあった映画でした。
作品自体は、やはりいい出来栄えだったと思います!><
風を吹き込む
先週の土曜日封切りだというのに、もうレビューは80を超えている。
これは宮崎駿という男の実績に対するものだろう。
ただ、その評価については賛否両論あることが注目される。
宮崎作品のロマンがない。独りよがりだ。
一方、こんな純愛を描けるのはさすがだ。
ヴィジュアルが美しく、素敵だ。
などなど。点数にすれば1と5が多く極端に分かれている。
でも、僕はそのとらえ方は間違っていると思う。
宮崎さんが言いたかったのは、戦争に巻き込まれていった時代と、
それに翻弄される二人の主人公ということではないか。
時代性は現在の日本と似ている、という。
僕もそう思う。
なにしろ、普通に戦争ができる国にしようとしている政権を選んだのだから。
そう、国連脱退の政治家を歓喜で迎えたのだから。
そして、次郎と菜緒子の純愛。
ここにはいいところだけを見せたいと思った。
できるだけ、不純なものを排除したつくりになっている。
そして、ゼロ戦開発者としての次郎。
これは宮崎駿の矛盾を描いている。
戦闘機が好きな自分と戦争反対の自分。どこで折り合いをつけるのか。
という問題。これは僕ら自身の問題でもある。
原発はやめたいと思ってるのに、再稼働するという政権を選んでしまう。
そんな矛盾・・・つまり絶対矛盾の自己統一的世界。
美しい青空にあこがれるだけでなく、人間の苦悩。
そして日本の将来は?
そんなものが描かれている映画だと思う。
余計な登場人物。宮崎駿の汚点。
7月24日、TOHOシネマ海老名にて鑑賞。
この映画を観る前に、既に82ものレビューが寄せられ、なかには相当、厳しい意見もあったので、余り期待せずに臨みました。前半の一時間はまあまあ。しかし、後半、菜穂子が再登場してから様相は一変します。極めて退屈なベタベタした恋愛映画に様変わりするのです。陳腐な科白に安易な筋立て。小学生の、ませた女子児童が描きそうな映像の連続に私はいたたまれなくなりました。菜穂子と二郎が事あるごとにキスをしていましたが、その度に私は「欧米か!」とタカトシ並みの突っ込みをいれていました。結核が移ったらどうするんだよ! 安易な恋愛話にうつつを抜かすとは、宮崎駿もヤキが回ったのでしょうか。恋愛の映画なら他の凡百の監督にでも任せておけばいいのですから。もし、私が監督なら、後半部分を設計者たる二郎と戦闘機のパイロットとの交流を描いていたと思います。勿論、菜穂子なんて登場させません。途中でゼロ戦が空を飛ぶ実録の映像を挿入していたかもしれません。ゼロ戦に搭乗し、出撃していった人間の心情のひとつくらい、描いても良かった筈です。菜穂子の姿が空に溶けていく最後の場面を観たとき、「そりゃないだろう、宮崎さん」と思いました。ゼロ戦に乗って最期を遂げた多くのパイロットの命よりも、結局はひとりの女の方が大事だったのかよ、との怒りにも似た感情が込み上げてきました。宮崎駿監督はこの映画を観て、泣いた、とのことですが、私は、退屈さの余り、欠伸が止まらず、おかげで目に涙が浮かんできました。この映画はおそらく全世界で公開されるのでしょうが、宮崎さん、なんとも恥ずかしい映画を撮ってしまったものです。
宮崎さん、この映画をご自身の最後の映画とせず、本気で、あと一作、渾身の一作を撮り上げて下さい。是非、死に花を咲かせて下さい。
感想文
悪くはない。観る人でかなり分かれる。
個人的な感想は、まとまり損ねた印象を受けた。
後期黒沢映画の風潮のように、好きなように作ってみた。といった意味で、監督の感じたままに作ったのかもしれない。
戦争映画好き向けでもない。
ロマン映画好き向けでもない。
歴史映画好き向きでもない。
夢を与える映画でもない。
本当にあのころに生きた一人の技師の叙述詩といったところか。
どっちか一つに
理想の設計士や理想の嫁を描きたかったのなら主人公を犬や土竜にでもしておけば良かった。
なまじ人の形をして実在の人物を名乗っているもんだから物語に現実が割り込んでくる。
意図を理解しようと物語の背景を知れば知るほど「二人に敬意を捧ぐ」って言葉が嘘臭く思える。
人生を語るならありのままを描けばよかったのでないか、何故改変する必要があったのか。
理由次第じゃ、故人の生き様に対して非常に冒涜的な作品じゃなかろうか、コレ。
どうにも他人の人生の気に入らないところに加筆修正を加えてるように思えてならない。
ちなみに物語の最後はまるであの世のような風景ですが、現実の堀越二郎は戦後も生き続け三菱重工に在籍し、その後東大と防衛大学で教鞭を取っていたようです。
高評価は、ジブリ教の信者か?
良かったのは、ラストで、零戦が沢山飛んでるシーンは、天使たちが、天国に向かい、一直線に飛んでるようで涙が出ました。
印象深かった言葉は、「飛行機に爆弾を乗せなくて良い時代が来たら、人を沢山乗せる事が出来る」と、「機関銃を外せば、もっと早く飛べる」です。
恋愛物語と監督の飛行機オタク趣味を無理矢理一つの映画にした、残念な映画でした。
映画の中でも、イタリア人の飛行機設計家に、「良いデザインを産み出せるのは、仕事を始めて10年間だ」と言わせているのに、監督自身が、あまりにも長く監督を続けているのが、矛盾しています。
それにしても、登場人物のほとんどが、タバコばかり吸っている酷い映画でした。
『風立ちぬ』というより、『宮崎駿去りぬ』という感じの映画でした。
小学生には、タイトルの堀辰雄の『風立ちぬ』の言葉の意味も解りません。高校の古文法で習ったと思います。
感動!
今回の作品は娯楽作品という感じがなかった。だから少し難しいが感動できるものがあった。ちょっとした会話の間や、こういってるけど実はこういうことを二郎は言いたいんだろうなっていうことがあった。少し今回の作品は小説に近いのかもしれない。
全392件中、321~340件目を表示