風立ちぬのレビュー・感想・評価
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賛否両論?いや、見るべきです!
出だしから、幼少期の主人公にすっと感情移入できて、宮崎駿の描く夢にぐっと来ました。
何より、登場人物たちの動きがいい!コクリコ坂がしょぼかったのは、登場人物の動きが平凡すぎたからだと実感。
ただし!
面白いか?と聞かれたらそうではない。
起承転結!みたいなはっきりしたストーリーではないので、面白さを求める映画ではありません。
はっきりと言えるのは、美しいラブストーリーだということ!!
もうこの作品は、美しさを楽しむためにある。
夢と愛と死。
宮崎監督は、これらをなんて美しく描くんでしょう!。私は号泣しました。。
ポニョやハウルよりも心打たれるものがあり、映画館で見て良かったな、と思いました。
賛否両論なんてこと聞いていたので、火垂るの墓をイメージして身構えて見たら、想像以上の感動でした。怖くない、暗くない、美しいです。
迷ってる方は見て下さい。
紅の豚
風立ちぬ、いざ生きめやも
純粋で綺麗すぎる映画かな
ジブリ作品という先入観なく見れば5つ星
前評判はいろいろあれど、わたしは面白かったです。
庵野さんの声も違和感は感じませんでした。
「愛してる」とか、あんな感じで安野モヨコさんに言ってるのかな~と思いました。
今までのジブリ作品のカタルシスや爽快感を求めていくとダメなんでしょうね。
賛否両論真っ二つなのがよくわかりました。
だってジブリ映画なのにやたらチュッチュッしてるし、結婚初夜のことも露骨に描いてあるし…
これ、デートで行ったら気まずい雰囲気になるんじゃないでしょうかね~
反戦なんだけど飛行機好き、ってところを監督はよく突っ込まれてますけど、わたしも同じなので同情申し上げます。
戦争が好きなわけでないんですけど、戦争に関わるものが持つ凛々しさ、ストイックさにはひきつけられちゃうんですよね。
そしてこの映画、学生の時に見たらぴんとこなかったと思います。
働くようになって味わった、自分がしたことの結果起こる不幸、それを受け入れる苦味、みたいな二郎の気持ちは僭越ながら非常に共感できました。
あれだけ全身全霊を込めた仕事も結婚も全てが悲しい結果になったわけで、そういう「喪失感」は若いうちには想像できなかったかも。
最後のシーンの、「風立ちぬ、いざ生きめやも」は、もののけ姫の「生きろ」よりズシンときました。
「零戦なんかを作ってしまった」ではなく、「零戦という素晴らしい飛行機を作った」でもなく、ニュートラルに事実を述べるラストは大人の味わいでございました。
号泣必須と聞いていたから大判のハンカチ持って行ったけど、その出番はありませんでした。
期待が高かっただけに…
賛否分かれる映画だからこそ、良い映画。
久々の宮崎監督自身の映画。今までの映画とは違い、監督自身のやりたい事をやった感がある映画の印象を受けました。そう言った意味で、今までのようなエンターテイメント性は薄くはなりつつも、地味ながらも得体の知れぬ底力を感じさせる作品になっています。
ぼ~~っと見てわかりやすく楽しめる作品ではないので小さい子供や客層は選びますが、生産者及びクリエイター系の仕事に携わっている人達には評判がすこぶる良い作品だと思います。
生きるのが大変だった時代だけに、いつどうなるのかわからない。覚悟を決めて生きることを決意した人々は、何とも人間らしく、強く美しく「生きて」いる。
そんな素晴らしい作品でした。
個人的には涙は流さなかったのですが、むしろ劇場を出てからボディーブローの様に、かなり!!キました。創作物を見てこんな気持ちになったのは何十年ぶりか!?
涙は一時の感情で流すものであり、流したあとはスッキリして忘れるものだと自分は思うのですが、「風立ちぬ」は感情よりずっと奥にある、魂を撫でられ、それがピリピリとずっと残るような映画でした。
太い映画でした。おそらくもう一度見にゆくと思います。次は涙を流してしまいそうです。
庵野さんの声ですが、これしかねえだろ!というくらいハマり役と思いました。
"本物の"宮崎ワールド
実在の人物をモデルにしたそうですけど、やっぱりファンタジーじゃないですか(笑)
宮崎駿という一人の男の夢想(妄想?)の世界をひたすら見せられた気分。
ジブリ作品全部がそうじゃないかといわれればそれまでだが・・・
少なくとも従来の宮崎映画は、観る人たちのことも考慮した作りになっていたように思う。
しかし「風立ちぬ」という作品には、おそらくそんな配慮などまったくされていないといっていい。
誰かが「老人の睦言」と言っていたが、その寸評が一番しっくりきた。
この作品には、彼の好きな物、嫌いな物、欲望、理想──そして少しの思想が詰まっている。
あらゆる絵が素敵すぎて、美しすぎる(いったいどこの国だよ! とツッコミを入れたくなったこともしばしば)
それにつけて、老人らしい皮肉も冴えている。
色々な寓意が、あちこちに散りばめられている。
とはいえ、宮崎駿は本物の天才なので、ただのオナニー作品には仕上げない。
アニメーションとしてアウトプットすることの価値をおそらく誰よりも深く理解している彼は、「芸術の見せ方」を特段意識することもなく心得ている。
そう、この作品は実写映画では描けない。実写でこんな映画をやったら、それこそ本物の「オナニー」になってしまうだろう(それも、72歳の!)
それだけに、庵野監督の声優起用は、計算ずくで、自分だけの世界にわれわれが踏み込んでくることを邪魔しているのでは? とすら勘繰りたくなった。
でも多分宮崎は、庵野がしゃべるための台詞を書いていると思うので、他の声優が同じ脚本でやったら、それはそれで味気ないものになっていた気がする。
なんにせよ、「風立ちぬ」は、ある意味"本物の"宮崎ワールドを描いた作品である。
この作品が、宮崎駿という作家の、"最後の集大成"にならないことを願うばかりである。
うっさいわ下のハゲ。宮崎駿のトラウマ
宮崎駿自身のトラウマへの返信かな?
少年時代に空襲され近所の知り合いの少女を見捨て、家財道具を乗せた車で逃げ出した宮崎駿は、
家財道具1つ分空ければ空襲の犠牲になった少女を助けれたわけです
それをしなかった
少女を見殺しにした
それが宮崎駿作品全てが少女が幸せになるお決まりストーリーの意味です
このサイトの公式評価者はやたら美辞麗句だけでここの大切さを抑えていませんね
このアニメの欠点は零戦というどうでもいい、ただの侵略戦争の殺戮戦闘機をさも偉い何かのように描く事
それを作った者を賛美している事などです
これは宮崎駿が自身のトラウマ解決を見出したかったんじゃないかな?
ただアニメ映画をいくつ作っても罪とトラウマの解決にはならないようですね
詳しい評価は他の方のネタバレレビューをご覧下さい
コナンのヒゲの使い回しみたいなあんなヒゲの人、実世界でいないような
とても滑稽ですね
またポニョの海がやたら汚らしいように公式評価者が並べるような美辞麗句の美しさは本物の自然にしかないです
晩年を迎えた宮崎駿じいさんが滑稽にトラウマや憧れと向き合おうとしたかんじかな?
毎度毎度の鈴木プロデューサーってハイエナみたいな方いらないような
ま みんなわざわざ時間と金使わなくても普通にDVD待ちでいいんじゃないかな
おじいちゃんのトラウマや技術者(宮崎駿の投影)賛美の価値観なんかどうでもいいからね
庵野さんは声よりさっさとエヴァンゲリオンの続きをまともに作ってとしか。
庵野さんでなければならない必然性はないです
よくも騙してくれたな、、、ネットで評価してたヤツら
おい、ネットで書いてる奴らお前ら組織票やろ、コレ。
実在の人物かなんか知らんけどそれをわざわざ皆大好きジブリアニメにして、主人公のメガネ男の幼少期からおっさんになるまで一から順に言葉でダラダラダラダラ人生説明して2時間20分経って、ヒロイン血吐いて、メガネ頑張って飛行機できて、お決まりの変なイタリア人登場、、生きねば涙、、、んでハイ!おしまい!!.....なめとんか!!!
こんなもん金使うな!観に行くな!!!いい歳こいた大人が斜に構えて、「うーん、いい映画でした。。。トレビア〜ン」っていう映画じゃ!募金でもしときなさい!!
まあ、キャラがわざわざ口で感情や状況、空気感を人に伝えるなんてエンタメとしては1番滑稽で子供騙し、無知なガキが見る映画。細かな仕草でしょうもない夫婦愛伝えようとする暇があるなら、秒単位の鳥肌立つようなかっこいいシーンをやれよ、それがエンジニアとしてでも夫としてでもどっちでもいいから。そっちのがよっぽど重要でしょ?エンタメなら。
淡々としたフランス映画のよう
主人公に感情移入
出来るのは、理系男子やクリエイティブな仕事をしている人間だけだろなと感じた。
そういう人間以外はセリフの棒読みと、感情がわからない主人公に気持ちを乗せるのは困難だと感じるだろう。
映画を観ている内に自然と主人公に感情移入し、ジブリならではの世界に入りびたり、ずっとこの世界に浸っていたいと思いながら終幕を迎える。これはジブリ映画しか味わえない醍醐味だと長い間信じてきた。
しかし、この作品でその期待はゲド戦記以来2度目の裏切りにあった。映画を観て退屈で眠たい、早く終わらないかと思ったのもまた2度目だ。
最後にある少しだけの感動シーンとユーミンの曲だけが印象に残った退屈な映画だった。
監督には過去の名作のリピートで神格化されつつあるジブリの過去作品のような王道のファンタジーをまた作って欲しい。
こんな時代だからこそ、現実世界からより遠く離れた世界の話をみんな求めていると思う。
次回作に期待してます。
良い映画でしたよ
ストーリーや構成的にはアニメより実写向きかな・・・
クリエーター賛歌
夢への情熱と儚い恋...人生でもっとも濃い若い日の物語
当時、世界でも稀に見る高性能戦闘機ゼロ戦(零式戦闘機)を設計した堀越二郎の若き日の物語です。関東大震災から第二次世界大戦終戦までの20年間。昭和の激動期にありながら、物語はいたずらにその歴史を語らず、ひたすら、その時代に生きた若者の『夢への情熱』と『儚い恋の行方』を描いてます。
青い大空やそよ風の吹く草原など大自然の描き方はもちろん、人々の立ち振る舞いも実に情緒豊かに表現されていて、すがすがしくもあり、物悲しくもあります。社名など実名で登場し、家屋や座敷の詳細まで当時のままを復元したかのように精巧に描かれ情緒を誘うシーンのある一方で、ジブリらしい自然や人物のやさしいデッサンの雰囲気もそのままです。
堀越二郎の人生を通じて堀辰雄の文学的テーマ「生きることへの情熱」を伝えようとしています。ジブリの作品としては、久々に単純明快でストレートなメッセージの伝わる作品になったと思います。中高年が見て懐かしむだけでなく、若者へのメッセージ性に富んだ作品にもなっています。
「日本の少年よ、風はまだ吹いているかね?」
(風)とは、(希望)であり(情熱)なのに違いない。
好きな映画のひとつとして数えられる作品でした.
従来とは違う
ジブリ作品はいつも観ていると
ワクワクする感じを心の中に持っている。
しかし、この作品はそれがなかった。
ジブリ好きの私がまさかの好きになれないジブリ作品、
それに当たってしまったかと懸念するくらい。
でも見続けていくと、
ワクワクはないが、心の何かに触れてくるものがあった。
大人のジブリ、そう言った意味がよくわかる。
そして、いつもの鈴木プロデューサーの字で書かれた、
「生きねば」
この言葉の意味もよくわかる。
実在の人物を扱いながらも、
その扱い方、戦争の扱い方への違和感があったが、
風立ちぬ原画展で鈴木プロデューサーが語った宮崎監督の想いを読み、納得がいった。
良くも悪くも期待を裏切る新しいジブリ作品。
そんな気がした。
いや〜、これは賛否両論出るだろうな。としみじみ思う。
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