「私はこんな手紙だとおもっています。」風立ちぬ つむさんさんの映画レビュー(感想・評価)
私はこんな手紙だとおもっています。
映画を見てから2週間が経ちました。
ものすごい余韻が徐々に去った後、いまも残っているものがあります。
日本が戦争をしたのは、どうしてだったのか。
国民は、何も知らなかった。
お国のためになると思って、家族を兵隊にだし、
それに異を唱えるものを、非国民とあぶりだし、
お寺の鐘を溶かして兵器を作った時代。
無事帰ることを望むことさえ、許されなかった時代は、
どんな足音でやってきたのか。
戦時中は、知らされずにいた。
今は、どうなんだと、問われている気がした。
「何処かで誰かがうまくやってくれているはずだ」というのが、
間違いだったことは、震災のあとの事故で分かっている。
何も知らない。知ろうとせずに、考えずに、スイッチを切り替えて、楽しければいいと、
劇中の軽井沢のような場所で、臆病に毛布をかぶって隠れてていいと思ってんのかって、
宮崎さんから手紙が届いた。
どんな未来も、自分達が生きた過去の上に築かれる。
一機も帰ってこなかった飛行機を作ったことの、是か否かではなく。
その過去の作った未来で、人は生きなければならないのだと、
言われている気がしました。
なんて素敵なレビューでしょう。
そうです、遠まわしにも直接的にも伝わるメッセージがありますね。
つむさんのレビューはまさに考えさせてくれる内容です。
何も考えなければ10年は愚か…すぐに年月は巡ってしまいます。それは原発や復興にも言えますが…
一個人としては、私も自分に納得出来る人生を歩める様に進みたいです。
同感です。
この、余韻はなんなのでしょう。
映画を観て、二日経った今も、自分の中でわき上がってくる
言葉にならない何かを探しに このサイトへやってきました。
もしかしたら 最後に流れた涙は、日本人のDNDが流したものなのかと思います。