「どっちか一つに」風立ちぬ yagurasawaさんの映画レビュー(感想・評価)
どっちか一つに
理想の設計士や理想の嫁を描きたかったのなら主人公を犬や土竜にでもしておけば良かった。
なまじ人の形をして実在の人物を名乗っているもんだから物語に現実が割り込んでくる。
意図を理解しようと物語の背景を知れば知るほど「二人に敬意を捧ぐ」って言葉が嘘臭く思える。
人生を語るならありのままを描けばよかったのでないか、何故改変する必要があったのか。
理由次第じゃ、故人の生き様に対して非常に冒涜的な作品じゃなかろうか、コレ。
どうにも他人の人生の気に入らないところに加筆修正を加えてるように思えてならない。
ちなみに物語の最後はまるであの世のような風景ですが、現実の堀越二郎は戦後も生き続け三菱重工に在籍し、その後東大と防衛大学で教鞭を取っていたようです。
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