劇場公開日 2014年1月25日

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「ウソから始まる家族ゲーム」なんちゃって家族 arakazuさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ウソから始まる家族ゲーム

2015年7月17日
iPhoneアプリから投稿

身勝手な母親に放任されているケニーも、
家出し友人宅を泊まり歩くケイシーも、恋人に去られたローズも、そしてデヴィッド自身も家族とは疎遠になっている事が序盤で良く分かるようになっている脚本が巧み。
特に、デヴィッドが大学時代の友人と再会するシーンが巧い。
今だ独身でマリファナの売人を続けているデヴィッドを盛んに羨ましがる友人の言外に感じる優越感。
如何にも家族持ちが乗りそうなミニバンで去る友人を見送るデヴィッドの複雑な表情。

脚本をコメディ畑の脚本家がチームで書いているだけあって、本当にストーリーが良くできている。
旅の途中で出会うフィッツジェラルド家の父親の職業も一家の子どもが娘であることも、ケイシーを誘うスコッティ・Pがあんなキャラクターなのも、ちゃんと意味がある。

道中遭遇するいろいろなピンチを、彼等はそれぞれの役割を演じること、機転を効かせることで乗り越えていく。
彼等は家族を装うことで、家族で一緒にいることの楽しさ、温かさを体験し、
ピンチを乗り越える度に、“なんちゃって家族”は本物の家族になっていく。

arakazu