劇場公開日 2014年6月20日

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「灼熱の反撃」300 スリーハンドレッド 帝国の進撃 ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0灼熱の反撃

2014年6月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

いやあ前作を遥かに超えてきましたよ。前よりもフルハイテンションでした!バカっぽく表現すれば「めっちゃ楽しかった!」ですからね!
今回はあれですね、まあ続きものではあるんですけど、続編というよりも、お話は前作でレオニダス王の率いるスパルタ親衛隊300人が戦ってるのと同時並列的というか、違う場所でペルシア軍と戦闘を展開していたギリシア別動隊(アテナイ軍)にスポットが当たった物語なんですね。だからスパルタ軍の雄姿を描く、ていうんじゃなくてですね、前回のスパルタの血脈とかシキタリみたいな要素が殆どないです。でも、300て、それが売りだった訳じゃないですか。スパルタの厳しさとか国の為に命を投げ出す国民性というか。だからですね、始めは「え?それじゃ意味がなくね?スパルタ要素ないなら話にならなくね?」て、一抹の不安がよぎるんですよ。しかしね、杞憂なんですね、それが。

アテナイ軍もスパルタ軍に負けず劣らずの強さで。キレッキレで。レオニダスイズム継承のぶっ飛んだ闘いぶりっつーか。血飛沫舞い、肉片飛び散る人体破壊描写が格段にパワーアップしとりますです。全てに於いて興奮度が前作を上回ってます。でね、物語の途中で前作300の結末を迎えるんですけども。そこからがね、まあ熱いんですよ。彼らにもスパルタ魂が乗り移ります。
灼熱の怒りが込められた船上バトルが展開されて。勝ち負け関係ねえよ!やるなら今しかねえ!です。
兎に角ずっと熱い!熱いんです。エヴァ・グリーン演じる女豪傑アルテミシアがゴリゴリの筋肉野郎に交じってザックザック男達を斬り刻むしね。もうなんて言うんでしょ。そういう新要素とか、あとザック・スナイダーが前作の監督だったんですけど、製作の方に回ったもんだからギトギトのザック節が薄まって魅せ方にバリエーションが増えた分、楽しませてくれる映像表現の幅がグンと広まってるんです。

うん、だから前作を超えてるんですよ。間違いなく。
三作目が作られるのか知らないですけど、これ三部作で決着を付けてもらいたいですね。
ペルシア軍をやっつけちまってください!

ロロ・トマシ