「怖い!でも感動!これぞ王道ホラーの完成形!」死霊館 かまちゃん10さんの映画レビュー(感想・評価)
怖い!でも感動!これぞ王道ホラーの完成形!
「ソウ」「インシディアス」の監督の最新作、かつ全米でスマッシュヒットということで、期待して観に行きました。
前評判通りに凄まじく怖ろしい映画でした。
家に寄り付かないペット
末っ子が遊ぶ見えない友達
夜な夜な動き回る人形
夜中に止まる時計
身に覚えのない痣
どこかから聞こえる謎の声
などなど、ある種定番ともいえる恐怖の"ネタ"の数々。しかしこれらがジェームズ・ワン監督の卓越した演出でたちまち〈恐怖〉と化して迫り来る。一例を挙げると、あの"かくれんぼ"のシーン。あれに続く場面には本当に鳥肌が立ちましたね。
実話だというのも凄いところ。いくら特別新しさのない要素とはいえ、実際に体験した人がいるとなると…。さぞ怖かったことでしょう。劇中の随所に、実話であるという証拠が見られます。映画も現実にかなり忠実に再現しているとのこと。
加えて"怖い"だけで終わらせないのが今作のいいところ。これは館に巣食うものの魔の手に襲われた一家を救おうと命がけで戦うウォーレン夫妻の物語でもあるのです。ホラー映画には珍しく、ラストには感動の展開が待っています。
心霊学者として著名なウォーレン夫妻を演じるのは『インシディアス』でも監督とタッグを組んだパトリック・ウィルソンと、『エスター』のベラ・ファーミガ。彼らの演技も素晴らしかった。
夢のマイホームに越してきた為に怖ろしい現象に見まわれるペロン夫人にはリリ・テイラー。『エクソシスト』に学んだという恐怖の演技がハマっていました。
また、ペロン一家の娘達5人(+ウォーレン夫妻の娘1人)がなかなか可愛かったです。
個人的には今までで一番怖かったホラー映画は小学生の時に観た『呪怨』なのですが(観た後しばらく布団に入るのが怖かった…)、今作はそれに匹敵する恐怖に加え、家族の物語もある傑作です!間違いなくジェームズ・ワン監督の代表作であると同時に、『エクソシスト』と同様、ホラー映画史に名を残す作品となることでしょう。
ホラー映画好きにはもちろん、全ての人々に観て欲しい作品です!
来年1月には、ジェームズ・ワン監督のもう一つのホラー映画、『インシディアス 第2章』が公開されるそうです。こちらにも是非期待したいところ!