「医療の現場考察」神様のカルテ2 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
医療の現場考察
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信州の本庄病院は24時間365日患者受け入れの地元の救急病院だから医療関係者は大忙し、内科医・栗原一止は1年で3日しか休みが無かったと言っていた。これは上司の貫田内科部長(柄本明)も同じで過労で倒れるが、真相は深刻、なんと悪性リンパ腫を患っていた・・。
昨今、ニュースでも話題の人手不足もあって倒産する病院の増加傾向にある医療の現場考察は前作と相変わらず、病院に務める者に必要なのは自己犠牲迄苦にしないボランティア精神か、継続性を考慮して私生活と共生できるビジネス性かという、立場によって異なるだろう深刻且つ複雑で現実的な社会問題がテーマ。
前作が栗原の妻が身ごもりを夫に告げるところで終わったから続編は無事出産までの相変わらずの多忙な日常描写。
本庄病院に訳アリの昔の学友進藤(藤原竜也)が赴任、栗原と異なり定時で帰宅するドライな振る舞いで一見、敵役かと思ったら納得の事情がありました。前作ではがんで逝った患者(加賀まりこ)が栗原の診断書を神様のカルテと言っていたが続編では貫田内科部長が命を賭して書き上げた全患者のカルテのこと。前作では登場しなかった貫田の妻役に市毛良枝さん登場で柄本明を盛り立てたてくれたので、なんとか柄本さんの臭い芝居も耐えられました。あと前作では歌なしのテーマ曲がなんとサラ・ブライトンの歌う主題歌にグレードアップしていて驚きました。
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