劇場公開日 2014年3月21日

「「今日は医者の顔をしてきてしまいました(名言だと思う)」by高山教授」神様のカルテ2 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「今日は医者の顔をしてきてしまいました(名言だと思う)」by高山教授

2022年3月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 ヘリポートまで作っている本庄病院。先端医療ではなく地域に根ざした基幹病院を目指しているとのこと。地域の誰もがいつでも頼れる病院を目指す貫田誠太郎(柄本明)の志の賜のように思える。そんな研究職には向かない人間らしい医師が集まる病院。

 旧友の進藤医師(藤原)が赴任してくる一方で、御岳荘にも新しい住人屋久杉(濱田岳)が入ってくる。将棋部三角関係事件、コーヒーぶっかけ事件、糖尿病患者飲食事件、それぞれのエピソードも面白いけど、進藤医師が提示に出勤して定時に帰宅するという悪評判が広がっていたことが最初のテーマ。

 医師は過労死が多い。医者の不養生とはよくいったものだと常々思う。進藤の妻(吹石一恵)が東京の病院に残った理由も、一日休んでしまったため患者から責められたことが起因していた。そして、貫田があまりの過労で倒れてしまうことがメインになってくる。安静にしなければならないのに医師の使命を全うし、33人の患者の詳細な情報を一止に託すのだ。

 糖尿病患者の佐藤二朗はありえないけど、他の部分はとてもリアルでよく出来ている。医者だって人間だ!決して神様なんかじゃないけど、心は神様のようにも見える。栗原医師は映画前作よりも成長し、人間味も増してきた。また、進藤との友情も見応えがあった。日本百名山の一つである常念岳。星空も見てみたいものだなぁ~そしてサラ・ブライトマンの歌のおかげで評価を上げた。

kossy