「【悪だが自身にルールを課しルールに反した極悪を始末し、恩ある人にはキッチリと報酬を払う男をジェイソン・ステイサムが好演。彼の主演作のベスト15に入る作品でもある。(どんだけあるんだ!と言わないで。)】」PARKER パーカー NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【悪だが自身にルールを課しルールに反した極悪を始末し、恩ある人にはキッチリと報酬を払う男をジェイソン・ステイサムが好演。彼の主演作のベスト15に入る作品でもある。(どんだけあるんだ!と言わないで。)】
■強盗のプロであるパーカー(ジェイソン・ステイタム)は150万ドルを狙った大仕事を成功させるが、手を組んでいたメランダーの部下が、彼の立てた計画通りに動かなかったため、無垢なる市民を犠牲にしてしまった。
故にパーカーはメランダーの次なる強盗への加担を断るが、銃で撃たれたうえに金を奪われる。
一命を取り留めた彼は復讐を決意し、ミランダーらの潜むフロリダのパームビーチへ。
だが、一味もパーカーの動きを察知し、刺客を放つ。
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
・今作は、通常のジェイソン・ステイタム主演作品よりも、彼が扮したパーカーの満身創痍の血塗れシーンが多い。
ー だが、彼は驚異的な医療知識と回復力で、メランダーたちへの復讐を決意するのである。-
■今作が面白いのは、高級リゾート地であるフロリダのパームビーチの不動産営業ウーマンの40歳間近の未来が見えているレスリー(ジェニファー・ロペス)が、パーカーがメランダーたちの隠れ家を探すために、富裕な男として家を探す振りをする中で、彼の真の姿に気付き、協力する姿であろう。
・そして、パーカーがミランダ―達の隠れ家に忍び込み、密かに拳銃の撃針を壊しておいたり、机の下に銃を隠しておいたり・・。
ー こういうパーカーの”仕事”をキチンと描いているから、ラスト、彼がキッチリ復讐するシーンのリアリティが増すのである。-
<そして、彼がキッチリと復讐を遂げた後、病院で彼を助けたよぼよぼお爺さんや、世を儚んでいたレスリーの元に届く十二分な札束。
今作は、ジェイソン・ステイタム演じるパーカーは悪であるが、極悪に対し、筋をキッチリと通す姿が見ていて気持ち良き作品なのである。>
■序盤の強盗シーンで、パーカーがパニックになった守衛を呼吸法で助けるシーンでの、神父に扮したジェイソン・ステイタムの銀縁白髪姿が”イケオジじゃない!”と思ってしまったぞ!