エリア52のレビュー・感想・評価
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宇宙人やUFOなんて出てきません
原題のCrawlspaceは床下や天井裏などの狭いスペースを指すらしい、まさに原題通り終始ダクトの中をうろつきまわる。ダクトといえばエイリアンでお馴染み、暗くて怪しげなのでパクったのでしょう。
邦題のエリア52はネバダのUFO残骸やエイリアンの死体などがあると噂されるエリア51のもじりでしょう、ポスターに実在する米軍基地とありました、確かにオーストラリアのパインギャップ基地は存在しますが主にスパイ衛星の運用施設で劇中にも映ったように14基のパラボラ・アンテナ・ドームが象徴的な建物です。コードネームは52ではなくRainfall,おなじオーストラリア映画のインベイドにもRainfallがキーワードで使われていました。
映画では超能力の軍事応用研究所と言う設定、相手に妄想や幻覚を抱かせたり意思を乗っ取る能力らしい、最後には頭を破裂までさせていたから驚きだ。ヒロインはイブと言う謎の女性、なんでも元軍人でフィアンセに殺されたらしい、研究所で別の種の脳を移植して生き返ったという、別の種って何だろう?、映像は死体袋しか映さなかったが明らかに宇宙人を想起させるリアクションでしたね。その辺から邦題を思いついたのでしょう。
映画の冒頭で惨殺死体が出てくるし、お約束の怪物登場と思ったらゴリラの襲撃、あと猛犬らしきものも出てきましたが、あまりにもチャッチイ、挙句にそれらは兵士の幻覚に過ぎなかったと落とされては梯子を外された思いです。
恋人に殺され人体実験までされた悲劇のヒロインが実は怪物でしたというひねったプロット、SFというよりサイコホラー、さんざん狭いところに閉じ込められた思いなのでラストにやっと外に出られた時の解放感はひとしお、実際の基地が一望されます。
ハードSFを期待したが、スリラーでした
設定と、スチール写真の斬新さで、観る前からかなり期待していたのですが、中身は典型的なスリラー映画。残酷なシーンと、観客を驚かせる演出は「上手いな」と思わせるものの、観終わっても何も残りませんでした。 エンディングから、続編に含みを持たせるあたり、潔くないというか、もっとスッキリ終わって欲しかった。 2015.6.10
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