劇場公開日 2013年4月20日

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「この映画を観る上でのささやかな助言」ハッシュパピー バスタブ島の少女 bashibaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0この映画を観る上でのささやかな助言

2013年4月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

新宿ピカデリーにて、午前九時の回を鑑賞。
事前に何の情報にも接しないまま、観ました。が、観てている間、絶えず、ひとつの疑問が頭の中を占めていました。さて、この話は一体、どこが舞台なのだろう。オーストラリアのタスマニアあたりだろうか、太平洋のツバルだろうか、それとも、カリブ海に浮かぶ、西インド諸島のひとつだろうか、などなど、、、。映画の前半では地球温暖化による海面上昇の被害を描き、後半では家族の絆の大切さを説き、時折、巨大な水牛のイメージが現れる。観ている途中で「ああ、これは習作だな。完成度の低い映画だ。こんなもの、商業的に公開してはいけないだろう」などと思い、観終わってからは、「この映画は☆ひとつだな・・・」などと勝手に結論づけ、ロビーの壁に貼られていた雑誌の切り抜きを見ていました。映画の舞台がどこなのかを知ろうと思ったのです。そのとき、私は重大なことを知ったのです。この映画はアメリカのルイジアナ州の湿地帯で撮影され、舞台設定は世界のどこにでもありそうで、また、どこにでもない、架空の土地だったのです。従って、バスタブ島なる島も架空の島。この映画は一人の黒人の少女が語る夢想譚だったのです。そう云えば、ナレーションもこの女の子でした。私は漸く、納得しました。
ま、それを考慮に入れれば、悪くない映画でした。
でも、映画の冒頭に「ある寓話」くらいのテロップがあっても良かったのになぁ・・・。

bashiba