「後半、俄然面白くなる」謝罪の王様 マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)
後半、俄然面白くなる
配役を見ただけで笑えるこの作品、だが意外に前半はダレる。けっこう笑えるのだが、話の核心が見えず、とりとめのないエピソードの連続でダレてくるのだ。
ところが後半に入ると、新しいエピソードが、前半のエピソードに微妙な絡みをみせ俄然面白くなる。もちろんアクション映画ではないが、話に動的な弾みがつく。エピソードだけでなく、登場人物や台詞までリンクが明らかになるにつれ、笑いばかりか話の幅や深みも倍増する。その仕掛けの手口は鮮やかだ。
日本伝統の究極の侘びの姿勢「土下座」を、日本人自らの手で茶化してみせようという着眼点がウケる。
最後は宮藤官九郎らしい言葉遊びで大いに笑う。
今回は阿部サダヲの女装はなし。良かったような寂しいような。ある意味、お決まりみたいなものだったからね。
マンタン王国の国境線のセットのチープさにも笑える。
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