劇場公開日 2013年9月28日

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「お金を払わずタダ(試写会)で見て、ワキ毛ボーボー自由の女神!」謝罪の王様 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5お金を払わずタダ(試写会)で見て、ワキ毛ボーボー自由の女神!

2013年9月26日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

監督・水田伸生×脚本・宮藤官九郎×主演・阿部サダヲ

このトリオのコメディは結構笑わせてくれる。
「舞妓Haaaan!!!」は現代版「無責任野郎」、「なくもんか」は偽善やお涙頂戴を笑い飛ばす。
3度目のコラボとなる今作は、“謝罪師”。またまたユニークな題材を…(笑)

例えば、企業なんかが不祥事を起こすと、代表者が会見を開いて謝罪するが、本当に謝ってるのか、ただ謝る素振りを見せてるだけなんじゃないか、と、しょっちゅう疑問に思う。
謝罪とは誠心誠意の表れ。さらに日本では、その究極の表現とも言える土下座。
誠意の意味が薄れゆく昨今、この映画を通して、謝罪の何たるかを訴える。
…と、まあ、そんなメッセージがあるかどうかは別として、映画はやっぱりとことん笑わせる。

映画の中の不祥事やそれを起こした登場人物にモデルが居る事は一目瞭然。
「別に…」のアノ人とか、不祥事を起こした子に変わって謝罪する有名人の親とか、国際の場で酒に酔って醜態をさらす政治家とか。
もうおちょくり過ぎ!(笑)
加えて、小ネタ満載。
顔に傷のある某映画みたいなヤクザ役の中野英雄とか、大感動映画「愛の四丁目〜そして、はやぶさ」とか、世界一幸せな国“マンタン”とか。
マニアックなクドカンワールドは健在。
最近は“じぇじぇじぇ”な人気でまた注目されてるけど、これぞクドカンの真骨頂。
複数のエピソードが語られ、それぞれがリンクしていて…という構成も巧み。

阿部サダヲは期待を裏切らないハイテンション演技。「夢売るふたり」でのシリアス演技もイイが、個性が光るのはコメディ!
コメディやるならこれくらい弾けようよ!…ってくらい、豪華キャストも終始コミカル演技に徹している。

クドカンワールドは好き嫌いが分かれるので、それによって評価が分かれる。後、頭が固い人も駄目だろう。
でも割り切れれば、今回も充分笑わせてくれる。

最後に…
お金を払わずタダ(試写会)で見て、ワキ毛ボーボー自由の女神!
(意味は映画を見て確かめて下さい)

近大