劇場公開日 2013年9月28日

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「最低の映画。日テレって、本当に傷ついている人・苦しんでいる人の傷口に塩を塗るのね。」謝罪の王様 とみいじょんさんの映画レビュー(感想・評価)

最低の映画。日テレって、本当に傷ついている人・苦しんでいる人の傷口に塩を塗るのね。

2018年6月12日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

冒頭の車のスタントは息を飲みつつ大笑い。
役者さんも皆、きっちりと良い仕事している。
 阿部サダヲ氏は初めてだったけど、想像していたより声が高いのね。劇役者だからかな言葉もはっきりしていて聞き取りやすかったし。動きの綺麗さと見た目(特に前髪)とのギャップに良い役者さん見つけたと思わぬ収穫でした。
 松雪さんは、岩下志麻さん思い出しちゃった。勿論、貫禄にかわいらしさ、妖艶さ、かつ笑いをプラスできるっていう点で、まだまだ岩下さんの方が格上ですが(今どうなさっていらっしゃるのかしら)。
 島田氏の総理大臣というのも妙にしっくり。そのまま本物やってほしいくらい。
 劇役者ばかりだとコテコテになりそうですが、程よくTV・映画俳優が混じって、幕の内弁当―それぞれが存在感出しているのだけど引き立て合っている、そういう意味では、演出の点でも、きっちり良い仕事されていて「プロの仕事を見せましょう」というフライアーの言葉は嘘ではない。堪能させていただきました。

だけど、観ているうちにだんだん腹立ってきた。

”社会風刺”しているところはわかる。でも”謝罪”が”謝罪”じゃなくなっちゃうなんて(ノ-_-)ノ=言語道断。

セクハラを扱っているケースがあるが、そのことで苦しんでいる人を馬鹿にしている。自殺ネタを織り交ぜていることにも唖然。

マンタン王国ってブータンがモデルだと思うけど、ブータンファンとしては馬鹿にされた感じ。それこそ外交問題に発展しないかしらと心配。ブータンは小国だから文句言ってきても大丈夫、ブータンが我慢すると思っているのなら余計に腹立ってきた。

「謝るとき、人は誰でも主人公」って、なんだそれ。相手の気持ちを考えて謝るのではなく、自分の為?

反面教師として謝罪を表現? ウケれば何をやってもいいと思っているのか? 傷ついている人の気持ちを踏みにじっていることにすら気がつかないのだろう。その神経が信じられない。

印象に”怒り”はないのか?
0点にしましたが、マイナス評価にしたいくらいです。

とみいじょん