クロッシング・デイのレビュー・感想・評価
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リアリティ
全編をとおして、「荒廃」「しけ感」「曇天」が漂う。
常に“しぐれた感じ”だったので「これはロシア映画だな、きっと。」と勘違いしていたほど。
実話をもとにしているだけに人物の言動にもリアリティがある。
こういう「恫喝や強請や暴力のハードルがやたら低い奴」って現実に確かにいる。「凶悪」という映画もそうだったが(「凶悪」に比べればこっちはチンピラだが)「こういうやつは現実にいる」という前提は持って生きていかんと。
ストーリーとしては自分好みの方向でおさまってくれて胸をなでおろした。冒頭のシーンは“あれ”だったのね。
※ブライアン役のマーク・ラファロはどっかで観たことあると思ったら「グランド・イリュージョン」のあの人だったのね。短髪と体格がガッチリしていたのでわからなかったわ。
※ポスターやパッケージ画ではいずれもポーリーが手前で大きく映っているが、主役は完全にブライアンだよな。
ある男の葛藤・・
後半しか地上波で見ていない。服役した主人公が生まれ育ったサウスボストンの町で、ギャングのひと仕事に戻るか、それとも真面目に更正するかの葛藤を描いたもの。見入ってしまったのは、実話から来たリアリティーがあったからか!?監督・主演が同一の映画らしい・・
イーサン・ホークはワルが似合うw
ブライアン・グッドマンという俳優さんの若い頃のお話に基づいているという。
ストーリー前半は、犯罪に手を染めている頃の姿をテンポ良く描いているので
入り込むように観ることが出来た。
後半は、ある事件で刑務所に収監されることになるが、それを境に人生を見つめ直し
何とかやり直そうと苦しむ主人公の姿に共感が持てる。
マーク・ラファロの作品を初めて観たのは「恋人はゴースト」という作品でレンタルされて直ぐに観ましたが、
この俳優さんはいい役柄が多いので、ギャング的な役柄は若干違和感がありますが
イーサン・ホークは良い人間も、悪い人間もこなせるので全く違和感無かったですw
いかにも実話
予備知識ゼロで鑑賞。人間臭く葛藤する様がリアルに表現されている。
今までの自分から脱却したくも育ってきた環境が邪魔をする。変わりたいのに、その術が分らない。誰もがそんな経験をしてきたはず…やはり人は自分のためでなく守りたい何かのために強くなれるのだと思わされた映画。
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