「酷いけど笑えてしまう。」凶悪 コバヤシマルさんの映画レビュー(感想・評価)
酷いけど笑えてしまう。
内容は実際にあった『上申書事件』の映画化。獄中の死刑囚から事件の真相と隠れた『先生』と呼ばれた謎の人物に迫る。そして主人公家族問題を包括的に描いた作品。印象に残った言葉は、『人の家庭に土足で踏み込んで好き放題言う、他の記者と貴方の違いは何ですか?』ジャーナリストの性だなぁ。分かりやすい映画でした。この映画を観て、ニーチェの言葉を思い出しました。『怪物を退治しようとする者は自身が怪物にならない様に気を付けろ。深淵の底を見ようとする者は、深淵からも自分を見ている事を自覚せよ』呪詛に似た悪が他者に向かう短絡さが悲しくも寒く感じました。
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