「凝った演出は見ていて感心」アンナ・カレーニナ αさんの映画レビュー(感想・評価)
凝った演出は見ていて感心
お話はさすがに古典的で、現代的アレンジもおそらくしていないのではと思います(不勉強のため原作未読)。何度も映画化、映像化されているこの物語を再度映画化するにあたり、ジョー・ライト監督は自身の持てる演出技術を詰め込んだ…そんな印象です。
得意の長回しも必見、舞台劇や人形劇を取り入れたかのような場面転換…美術や衣装もすばらしく、そうした細かいところまで見ていると、さすがだなと思ってしまいますが、お話としては2時間をやや超えるほどの尺で見るには、少し長く感じてしまいました…。
あえて古い話(それが悪いというわけではありません)を、いまやるからにはというチャレンジ、意気込みは感じましたが、ジョー・ライト監督&キーラ・ナイトレイの黄金コンビとしては、やっぱり「つぐない」「プライドと偏見」と比較してしまうので、それらに比べるとちょっと期待外れな部分はあったかな…と思ってしまうのも正直なところです。
でも、やっぱりジョー・ライト監督のコスチューム劇は、なんか見たくなる魅力がありますね。細かいところで工夫や技法は凝らしつつ、でも奇をてらった風には見えない。これからもいろいろ挑戦してほしいです。
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