「工夫はあるが・・」ダイナソー・プロジェクト odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
工夫はあるが・・
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恐竜映画を撮りたいと思っても「ジュラシック・パーク」という完璧なCG作品があるのでなまじの予算では太刀打ちできないのは明白、そこでUMA調査隊の残したファウンド・フッテージものという切り口でチャレンジ、似て非なるものを創ろうとしたわけだ。
POVホラーの火付け役ともなった「ブレア・ウィッチ・プロジェクト(1999)」と同じ手法なのでプロジェクトを付けたタイトルにしたのだろう。
出てくる恐竜もジュラシックの創造物である襟巻トカゲもどき(ディロフォサウルス)というところは明らかなオマージュなのだろう、人懐こいレソトサウルスに猫カメラをつけるアイデアは面白い。吐きかける唾は毒ではなくマーキングというのも新解釈。調査隊のお目当てのコンゴ・ドラゴン(モケーレ・ムベンベ)らしきUMAは出てきたもののほんの顔見世だけ。
気に入らないのは命の軽視、調査隊員は次々に死んでゆくのに悲しむ様子が見られないし手柄の独り占めで仲間を殺そうとする輩まで出てきて怖いのは恐竜より人の方という通俗的な顛末も頂けない。結局、生き延びたのはガイドのアマラだけだったのでしょうか?、うやむやが多すぎるのも難ですね。
臨場感を出す為のPOV多用なのだろうがやたら暗転、チープさが伴うのは否めない、工夫は買うがやはりB級の部類でしょう・・。
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