ジャッキー・コーガン : 特集
「セブン」「ファイト・クラブ」──“あのブラッド・ピット”が魅了する!
《ハードボイルド》と《エンターテインメント》が融合した、最新《殺し屋映画》誕生!
ワルでスタイリッシュ、そしてセクシー……ファンが待ちに待っていた“あのブラッド・ピット”が帰ってきた。「ジェシー・ジェームズの暗殺」で組んだアンドリュー・ドミニク監督との再タッグ、ピット自ら製作も務めた4月26日公開「ジャッキー・コーガン」は、ハードボイルドとエンターテインメントが融合した、最新《殺し屋映画》なのだ。
■クールでスタイリッシュ、そしてセクシー ──
あのブラッド・ピットが“殺し屋”として帰ってきた!
「イングロリアス・バスターズ」「ツリー・オブ・ライフ」「マネーボール」と毎年主演作が公開され、日本でも相変わらず映画ファンを、そして女性たちを魅了し続けているブラッド・ピット。賞レースに絡む傑作揃いで作品の質は申し分ないし、本人の演技も悪くない。だが……どこか“あのブラピじゃない感”がずっと漂ってはいなかっただろうか。
“あのブラピ”──そう、それは、単なる爽やかな美形ではなく、そして男臭さだけが前面に押し出された役柄でもない、クールでスタイリッシュ、さらにセクシーという、あらゆる魅力がバランス良く混じり合ったあの姿。ほとんどの映画ファンが思い出す「セブン」「ファイト・クラブ」のあのブラピが、ついに「ジャッキー・コーガン」で目の前に帰ってきた。彼は、暗黒街で起きた強盗事件を解決するためにやってきた男。背後にうごめく思惑や策略が暴かれたとき、すべてを優しく抹殺する“殺し屋”なのだ。
■「ファイト・クラブ」×「ジェシー・ジェームズの暗殺」
本作は“クールな娯楽性”と“エッジの利いた作家性”の融合作!
「ジャッキー・コーガン」でブラッド・ピットがまとうカリスマ的なオーラは、「ファイト・クラブ」の名キャラクター、タイラー・ダーデンをほうふつとさせるもの。同作が観客に突きつけた、クールでヤバい、ヒリヒリとしたエンターテインメント性を期待せずにはいられないのも当然だ。
そして、監督はブラピが才能にほれ込んでハリウッドに連れてきた「ジェシー・ジェームズの暗殺」のアンドリュー・ドミニクが再登板。ベネチア国際映画際でブラピに男優賞をもたらし、アカデミー賞では2部門のノミネートを受けた同作の作家性が、今作でも炸裂するのは容易に予想できる。さらにはリチャード・ジェンキンス、ジェームズ・ガンドルフィーニ、レイ・リオッタ、サム・シェパードと、映画ファンがうなる実力派俳優陣が顔を揃え、クールな娯楽性とエッジイな作家性が融合したエンターテインメント作品が完成しているのだからたまらない。
■《ハードボイルド》と《エンターテインメント》──
2つの系譜、どちらにとっても最新の《殺し屋映画》=「ジャッキー・コーガン」!
“殺し屋”が登場する映画には、大きく分けて2つの系統が存在する。それは、殺し屋という存在の孤高さと、犯罪が持つダークなイメージにフォーカスを当てた“ハードボイルド系”の殺し屋映画。そしてもうひとつは、殺し屋の類いまれなる能力をダイナミックに描いたアクション満載の“エンターテインメント系”の殺し屋映画だ。
登場人物の生きざまを見る者の想像力をかき立てる余韻たっぷりに描く“ハードボイルド系”を映画マニア向けとするなら、娯楽性を追求した“エンターテインメント系”はライト映画ファンまでも巻き込む懐の深さを持つ作品。「ジャッキー・コーガン」は、そのどちらの要素も兼ね備えた、ハードボイルドとエンターテインメントの2つの系譜に連なる《最新殺し屋映画》なのだ。