「ルックスがブランド化したブラッド・ピットの生きずらさ」ジャッキー・コーガン arakazuさんの映画レビュー(感想・評価)
ルックスがブランド化したブラッド・ピットの生きずらさ
これは(邦題の)タイトルロールであるジャッキー・コーガン役はブラッド・ピットでない方が評価は高くなったんじゃないかと思う。それは、ブラッド・ピットが悪いのではなく、単にこの役には合わないなと感じた。
観客が演じて欲しい役と彼が演じたい役がすれ違っているなら、彼にとっては不幸なことだが…。
物凄く限られた範囲で起きる悪党のドラマは、Vシネっぽい。
どいつもこいつも困った奴ばかりで、その尻拭いをする羽目になるのがジャッキー・コーガン。
個人的には、フランクとラッセルの実行犯コンビのスクート・マクネイリー、ベン・メンデルソーンのヘタレチンピラは名演技だと思うし、愚痴っぽい殺し屋のジェームズ・ギャンドルフィー二も面白かった。
舞台がリーマンショック後の大統領選の時期ということで、当時のブッシュ大統領やオバマ候補、(多分)FRB議長のグリーンスパンの演説が挿入されるが、これが最後のブラッド・ピットの台詞を活かすためだったとしたら、ちょっと過剰だったかな。
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