「最後の台詞が全て」ジャッキー・コーガン masakingさんの映画レビュー(感想・評価)
最後の台詞が全て
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ブラッド・ピットが演じる殺し屋の最後の一言は、やや大げさかもしれないが、約150年前に日本に突然訪れた米国使節団が、江戸幕府に突きつけた条約を飲ませるためのメッセージとなんら変わりなかったのではないかと考えさせられた。この時から、アメリカとは、国家ではなく、グローバル産業の複合体だったのだ。顧客だったり商売敵だったり、その時々の都合で相手をコロコロと変えながら、真綿でじわじわと首を絞めるように追い込んでいくその手法は、いつの時代も、どのコミュニティでも変わることのないアメリカの体質そのものである。そんな痛烈な国家批判という点で一貫している。そこにはなんの救済の道も用意されていない。その点にゾッとする一編である。
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