「メソッド皆無。ショック療法の効果、技あり。シャチ可愛くて叫ぶ。」君と歩く世界 きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
メソッド皆無。ショック療法の効果、技あり。シャチ可愛くて叫ぶ。
マリオン・コティヤールの
出演作を続けてチョイスしました。
この女(ひと)って、絶体絶命の人生を演らせたら天下一品かも。
「サンドラの週末」も見ものですよ。
それらマリオンの出演作は
仄(ほの)明るい、あるいは仄暗いとも言える独特な“ハッピーエンド・ストーリー”なので。
これはきっと、フランス映画ならではだろうなぁ。
ハリウッドではこの味は出せない。
怪我人のマリオンをば、寄り添うとか理解して励ますとか じゃなくて、ただのセフレとして付き合うアリ。
こういうのアリ?(笑)
粗野で、乱暴で、荒くれ男の
・泳ぐシーン
・ベッドシーン
おいおい!ちょっとちょっとー!
なんともKY で無遠慮なアリの“介護”で、マリオンが俄然息を吹き返していくあの光景は、ちょっと新しい世界を見せてもらえて震えました。僕の体得していた方法とは異次元のものだったからです。
(あそこで流れるアレクサンドル・デスペラとか!反則だ)。
アリが殴れば殴るほど、マリオンは鬱憤を晴らして充電していく。
【一緒に歩くつもりなどない男の無関心が、マリオンを立たせる】。
そこがなんとも面白い。
============
「エンドロール」
ん? れれれ?
文字列が変でしょ?
スペルの間隔がおかしいの気付きましたか?
「27個ある人間の手の骨の数」の、「折れて砕けた骨」を表しているね。ハッと気がつきました。
あれは抜群のエンドロールでしたねー。
そういえば原題は「錆と骨」でした。
今晩は。いつもありがとうございます。
今作はそういう背景があったのですね。成程。
「サンドラの休日」と記載されていましたが、「サンドラの終末」という映画は契約している配信にありました。
今後、観賞しようと思います。では。