小さいおうちのレビュー・感想・評価
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いい人たちが巻き込まれる
日本映画はDVDで済ますことが多いのです。
なぜか?そのスケール感なのかな。
でも、この映画は物語としての面白さや現代日本への教訓
いろんな意味でよかったです。
まず、登場人物全員がいい人なのです。
奥さんや彼氏、たきちゃんや旦那にしても悪い人はいません。
それなのに、なぜ日本が戦争に巻き込まれたのか?
はじめのうちは、大したこととは思っていません。
みんな日本が勝つと信じていました。
でも、だんだん状況が悪化していくことがわかります。
そんな経緯を見事に描いていました。
もちろん、奥さんと彼氏が惹かれていったのかもわかるような気がします。
たきちゃんの悔恨の情を倍賞さんはうまく出していました。
そして、奥さんと旦那は手をつないで死んでいったのです。
哀しい物語ではあるけれど、この場面を想像して救われました。
なぜ今この映画を撮ったのかという事を考えながら観ました。まさに今だ...
なぜ今この映画を撮ったのかという事を考えながら観ました。まさに今だからこそ観る価値のある作品だと思いました。あと全部台詞で言ってくれたから分かりやすかった。
女中のタキが東京に出てきて働いていたモダンな赤い屋根のおうちの物語...
女中のタキが東京に出てきて働いていたモダンな赤い屋根のおうちの物語。年老いたタキが自伝小説としてノートに綴りつつ語っていく。昭和初期戦前の日本の在り方、主人公タキの想い、雇い主の奥様の不倫、雇い主の会社の部下との関係など、淡々としてはいるが細かくゆっくりと進んでいく。しかし飽くことなく自分もこの小さいおうちに住んでいるような、そんな感覚に陥った。日本が戦争へと一歩一歩近づいている最中、この小さいおうちでの生活がどれだけタキにとって思い出深かったのか、ひしひしと伝わってくる。
ゆったり
基本的にまったり進むお話でした。ハラハラとかそういう感じはあまりありませんが、タキちゃんがお婆ちゃんになるまで抱えていた小さな罪が最後には消化される流れはなんだかほっとしました。救われて良かったね、と思いました。過去と現在が交互に描かれる構造が好きなのでそれなりに楽しめました(^ー^)
演技が素晴らしいです。
松たか子さんと黒木華さんの演技が素晴らしかったですね。
内容は単純なようで複雑な話であったなあと思いました。
心理描写もさることながら時代の流れも感じることのできる作品です。
個人的には音楽がとっても好きです。とても切なくなりました。
ほっこりするけど反戦映画なのがすごい
祖母の生涯を書いた私小説から、昭和を生きた慎ましやかな祖母の一生を知るという山田洋次っぽい作品。
家庭の中での機微を写したカメラワーク、演者の所作、言葉遣い、どれをとっても山田洋次作品。
松たか子は色っぽく、黒木華は女中にどハマり、吉岡秀隆の文系モテ男感は半端ない、妻夫木聡はあと5年は大学生をやれそうだ!
実際の戦争というものをあまり見せずに、ふつふつと反戦がにじみ出ているところに強い意志を感じる。
山田洋次は山田洋次
山田洋次作品は誰が見ても山田洋次作品だと分かる。キャラクターの配置だとか、演出なのだと思うけど、キスシーンでの雷や、爆弾が落ちて来て花火がプシューとなる演出は古い云々より、マジか⁈笑わせようとしてないよな?と自分の目を疑った。黒木華さんの女中として周りを立てて、尚且つ存在感を残す演技ってスゴイんだなぁと思った。自分てきには美人な奥さま=松たか子が最後まで腑に落ちなかったけど、今の時代にはわからない女性の生き方と、今ならそんな悩む事じゃないだろうに、そうだったのかと見せるのだから作品に力があるのだと思う。
僕なら、おばあちゃんが亡くなって、板倉さんが有名になった事を知り、息子さんが、生きてる事を知ったら、何で生きてるうちに調べてあげられなかったのか!と悔やむと思う。
優しい人びと
戦前をひとくくりにしか観られなくなっていることに、気づかされた。
戦前も、人びとは笑い、泣き、怒り、小さなおうちで、今のわれわれと変わらない生活を営んでいた。
決して、異常なひとびとではなかったのだ。だから余計に、戦争の悲惨さや、怖さがリアルさを伴って心に入ってきた。
いつでも、狂気の時代になる可能性があるのだ。
タキの遺した手紙を開けるシーンで、ハサミで切り取った後の紙くずを、捨ててあげる心遣いが、この物語に出てくる人びとの優しさを思い出させてくれた。
このドラマに出てくる人物は、歴史に名を残さない人々かもしれないが、みな優しさにあふれた愛すべき人だった。
この後も、優しい人びとが悲しまない世の中を続けていけるように、大人としてしっかりしなくてはいけないと思った。
やむなきこと
奥様の気持ち タキの気持ち
どちらも分かるから
観ていて 切なくなる。
どちらもやむなきことゆえに。
晩年のタキの独白とも言えるノートは
やはり誰かに赦しを乞いたかったのだろう。
当時の奥様と同じ年代になりやがて越えていくその月日に若い時にはわからなかったものが輪郭を浮き立たせて迫り彼女を自責の念に苦しめたのだろう。
松たか子が良い。
慕う男が戦地に旅立つ直前の溢れ出す想い、心乱される機微が艶っぽい。貞淑な人妻であり、良き母の顔の内に潜むそれを自分でも抑えることは出来なかった。
時代が戦争へとまっしぐらの先が見えないトンネルへ入りこんだ一家族の小さな物語。
「はじめたものは いつか終わるものよ」そうタキに言い放った時子の表情が印象的だった。
う〜ん・・。この手の作品、俺苦手だったんだな?ての見終わっ〜
見終わって、思い出したよ(つД`)ノ
136分。
・・長かったΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
山も谷も無く、のんべんだらりと〜
粛々と話が進みます。
てか・・
吉岡秀隆君て?女子から見て魅力的なの???
何をしても同じ演技にしか見えないんだけど(つД`)ノ?
語りは倍賞ソフィー千恵子。
う〜ん。
やっぱり、この作品の良し悪し良く分からない。
分からないから星もつけられない。
つけられないから③で。
☆評価は・・
DVD100円基準で(*^^)v
DVD買う度 ◎
モ1回見たい度 ◆
おすすめ度 **
う〜ん。・・分からない(=´∀`)人(´∀`=)
『ハウル!必ず迎えに行くからぁ!待っててねぇ!』
家政婦は見た×NHK朝の連続テレビ小説?
最初から最後までほっこりとした印象の映画で、ゆっくりと丁寧に描かれていました。
普段はどちらかというとパルプフィクションとか、ショーンオブザデッドとかが好きだから、それと比べたら対極にある映画w
でも黒木華や松たか子の演技がすばらしく、楽しむことができました!
たまにはこういうのもいいね♪
消化不良
どこか、演技がうわっ滑りというか、松たか子の空気感か綺麗だけど、少し淡々としてるような感覚もあり、誰にも感情移入出来ず消化不良気味。悪くは無いけど良くもないなぁ。映像として昭和初期の時代表現は中々良かったと思うけど、どうせならもっと人物描写の細かい機微の演技、シーン・カット割り・アートワークで魅せて欲しかった。唯一倍賞千恵子さんの演技は良かった。
うーん。。。
ちょっとこれはまずいっすよ。
チラシ、ポスター、予告編などの事前情報から昭和を背景にした質の高いドロドロ人間関係向田邦子的ドラマを期待して、2時間ドキドキで過ごせると思っていたが、かなり様子が違った。
ストーリー、配役、演技、セット、編集 全て"特に。。。。"って感じ。
小さいおうちは大きいおうち
小さいおうちと言いながら、中の印象は大きな感じ。
なかなか立派。
不倫なお話しながら、汚れた感じがせず。
原作では時子の子供は前夫の子らしいが、映画では分からず。
空襲シーンは要らなかったような(実際、安っぽい映像)。
甥の戦時中に対する見解を当事者に説教するシーンは原作通りとはいえ、イラつく。
黒木華の出世作と言えると思う。
観客の年齢層は高め。
この可愛らしいタイトルと、オレンジ色のポスター、黒木華の魅力に惹かれてみにいきました。内容という内容はないのです。ないのですが、素朴で感情に訴えてくる何かがありました。日本人ってこんなに美しかったのかなと。セリフの少ない黒木華の立ち姿が語る物語は見る価値があると言えます。
黒木華、銀熊賞受賞
松たか子が女の情念を抑えきれない姿を熱演し、その秘密を知った女中の心の動揺を黒木華が素晴らしい演技力で見せてくれている。監督の演出もさることながら、この二人の熱演も必見の価値あり。
昔の内容だけど、昔すぎない。
奥ゆかしい?ゆっくりした感じが
素敵でした。え?もしかして?眠い?!と、思うときもありましたが、奥さまの為に、ご家族のために、ひたむきに尽くす姿が、響きました。
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