「黒木華を通して観る山田監督の慧眼」小さいおうち カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
黒木華を通して観る山田監督の慧眼
板倉の下宿に螢雪次朗(酒屋のおじさん)がでて来た!と思ったら、行きと帰りで帯の模様が逆だったって?さすが華ちゃん。よく気が付いたね。松たか子が板倉に会いにゆく前に、着物の襟を鏡でチェックするときの横顔がすごくセクシーだった。これからイタクラをイタダキに行きます❗って目が雄弁に語っていた。螢雪次朗が出て来ると余計にいやらしさが増すなぁ。当然、山田洋次監督はそこまで計算していたと考えるのだが、ちょっと生々しい。観る側が試されているような気がしてしまった。わからない人にはわからないと思うけど。それでいい。
倍賞千恵子と妻夫木聡いい。妻夫木聡は年配の監督からの信頼が厚いんだなぁと思うことがよくある。
米倉斉加年。おぉ、って感じでした。
どうか、お元気で、って思ってしまった。2014年8月にお亡くなりになったんですか。遺作になったんでしょうね。絵本作家でもある米倉斉加年への監督の粋な計らいだったんだなぁ😢
小さいおうちの絵本は読んだことがあるような、ないような。
妻夫木の恋人役の木村文乃が誕生日プレゼントに本屋で買ってあげるさりげないシーン。
あの赤い屋根の洒落たお家は東京の大田区って言ってたなぁ。
柿の木坂の家なんて歌があったなぁ。
春には柿の花(華)が咲き
秋には柿(松)の実(身)が熟れる
柿の木坂は 駅まで三里
思い出すなぁ ふるさとのヨ
乗り合いバスの悲しい別れ
布宮タキ(山形米沢)と板倉(青森弘前)の儚い恋のモチーフになったのかもしれない。こぶ平(林家正蔵)に鼻歌で歌わせたらよかったかも。でも、下手そうだから。いいや。
怒涛で御迷惑おかけしました。原作と映画は異なっていいと思います。
原作では、松たかこは再婚です。最初の結婚で生まれたのがあの男の子です。最初の夫は亡くなりました。だから息子は、孝太郎演じる再婚相手にとってはなさぬ仲です。もう一つは華ちゃんが「ある種の頭の良さ」を持っているのでわかったことがありました。旦那様は女性に関心がない方だ、ということです。だから子どもは生まれていません。そこに若い男性が現れました!と、くれば!ですよね!と殆ど下手な噺家状態ですみません!
帯は、右利きか左利きか、柄がどこにあるかで、自分で着付けるなら絶対に自分の癖があるはずです。だから、柄の線の位置が変わるのはちょっと不思議なので、相手に手伝って貰ったのかな?と思っています。焦ってとっちらかったらなおのこと、いつも通り以外にはできないんじゃないかなあ?
こんにちはー
「パリの調香師」にイイネありがとうございました。
松たか子の“帯”ね!あれ、ものすごくスキャンダル性を感じたカットでした。洋服じゃなくてお着物ですし・・梨園の松たか子さんも「気を付けなきゃ(汗)」と思ったはず。
もーそー。