「.」嘆きのピエタ 瀬雨伊府 琴さんの映画レビュー(感想・評価)
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自宅にて鑑賞。原題『피에타(英題;"Pieta")』。題名のピエタ(聖母)は本作に登場しないし、少なくとも("C.ミンス"とクレジットされた)J.ミンスの“チャン・ミソン”はそう思えない。時折フラフラ揺れるアングルやズームイン、ズームアウトを繰り返す落ち着きの無いカメラは昂った感情の現れだろうか。ラスト近く、罵倒し拒み続けた障碍者となったW.ギホンの“フンチョル”の抱擁にソッと手を添えるその妻、K.ウンジンの“ミョンジャ”とそれを屋外から見守る孤独な男の対比に本作のテーマが隠されている。65/100点。
・J.ミンスの“チャン・ミソン”に食べさせた物は翌朝、L.ジョンジンの“イ・ガンド”のズボンの左腿の辺りが汚れていたのがヒントだと思う。
・撮影は二台のデジタル一眼レフCanon製"EOS 5D Mark II"で、フルデジタル撮影され、その内、一台は監督自身が回したらしい。
・監督は10日間でロケハンを及び準備を進め、20日間で撮影を終え、その後の30日間で編集とポストプロダクションを施し、完成させたと云う。尚、予算はたったの13,000ドルで済んだらしい。
・鑑賞日:2016年7月2日(土)
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